【働き方の選択肢を増やし、世の中を仕組みでシンプルに】後編~豊吉 隆一郎氏

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「チームで働くリモートワーカー」を応援する【リモートワークラボ】がお届けするインタビュー企画。
この企画では、リモートワークを推奨している企業の社長やリモートワーカーに、リモートワークを取り入れている理由、チームが機能する仕組みをお話いただきます。

株式会社Misoca 代表取締役 豊吉 隆一郎(とよし りゅういちろう)

1981年岐阜県生まれ。岐阜工業高等専門学校を卒業後、Webのシステム開発で独立。世の中を仕組みでシンプルにしたいという想いで、複数のWebサービスの開発や売却の実績を積む。さらなる飛躍を目指し2011年6月に株式会社Misoca(旧名スタンドファーム株式会社)を設立。

ストレスフリーなリモートワークのために道具にこだわる

リモートワークのための道具に関して、今、ミソカさんではカメラとマイクは満足いくものになっていますか?

豊吉氏

そうですね。今はそれほど不満はなくなってきていますね。今使っているカメラは普通より広角で、180度ぐらい映るカメラなんです。これだと部屋全体が映るので、オフィスの状態を常に流しっぱなしにしているんですけど、リモートの人が「誰々はいるのかな?いないのかな?」といちいち確認する状況は改善されましたね。会議中も全員の顔が映るので、いいなと思って使っています。
マイクとスピーカーについては、単純にこれは高いものがいいなという結論に至ってますね(笑)

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良いものは高いということですね(笑)オフィス用のカメラやマイクと、リモート時にご自宅で使うものは同じものですか?

豊吉氏

自宅のものは、あまり問題にならなくて、iPhoneについているようなもので大丈夫だなと感じています。

オフィスにはたくさん人がいらっしゃるから、ある程度の性能が必要ということですね。

豊吉氏

そうですね。オフィスでは2~3人が同時に喋ったりすることもありますし、外の音ができるだけ入らない方がいいので、最初の頃に試行錯誤はしましたね。

チームワークのために、タスクを共有&可視化する

マイクとカメラ以外で、チームでリモートワークを進めるために工夫しているところやツールなどを教えて下さい!

豊吉氏

ひとつはGoogleハングアウトを繋ぎっぱなしにして、オフィスの様子はいつでも見られるようにしていることです。リモートの方が「誰々さん、ちょっといいですか」と話しかけたら、オフィスにいる人間がすぐに反応できるようにしていますね。
あと、リモートにいる方も原則はハングアウトをつけてもらって、いつでも話しかけられるような状態をつくってもらっています。
あとは、うちの場合だと、Slackというチャットのツールも使っていて、そちらでも話しかけられるようにしています。またTrelloというタスク管理のツールを使って、リモートの人が今何をやっているのか可視化されるようにしています。

お仕事中の株式会社Misocaのみなさん

Trelloでタスクをカードにして可視化するということですが、オフィスにいる方もリモートの方も、同じように使っていらっしゃるんですか?リモートの方だけでしょうか?

豊吉氏

働き方によって変えています。勤務日数が少ない人は結構細かく管理をしていて、そうじゃない人はチーム単位で管理していますね。ミソカでは毎朝、朝会というのをやってメンバーの進捗を確認しているのですが、その際、お互いに「これって今、困ってませんか?」とか、「このカードが最近動いてないけど、何か困ってることがあるんじゃないですか?」とか、お互いで見るために使ってますね。

ミソカさんは全員エンジニアさんの会社なんですか?

豊吉氏

もともとそうだったんですけど、最近はマーケティング担当の方も増えてきました。でも、8割はエンジニアですね。

エンジニアの方は、リモートの方もチームの一員として、何も問題なく仕事をされているのですね。

日報のポエム欄で、「その人がどんな時に、何を感じるのか」わかる

リモートの方と、仕事以外の雑談をする場を設けたりしていますか?

豊吉氏

そうですね。チャット上で結構雑談が活発で、画像を貼り合って話を進めたりしています。
あとは、日報をみんなに毎日書いてもらうようにしていて、その日報のテンプレートの中にポエムという欄を用意しています。
ポエムというのは本当の詩ではなく、エンジニアの用語で「チラシの裏に書くようなこと」みたいな意味です。仕事以外の日記のようなものを書くんですが、「今日はこんなことがあった」とか、「今日はこんな場所に行ったけど、そういえば中学生のころ、デートをここでしたな」とか、文章を書かない人は今日撮った子どもの写真を貼りつけるとか、あとは最近やったゲームの話をしたりして、そこで人柄みたいなものをより表現できるような工夫はしています。

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前回インタビューを実施したスパイスライフさんもポエムをやっていると伺ったので、今回も同じポエムという単語をお聞きしてびっくりしました。

豊吉氏

本当ですか(笑)技術系の会社では今、流行ってるかもしれないですね。

皆さん、そのポエム欄には、想いを赤裸々に綴っているのですか?

豊吉氏

そうですね。赤裸々っていうほどではないですけど、これはいいポエムだなとじーんときたり、甘酸っぱい気持ちになるものもありますね(笑)

そういうのを通すと、ずっとフルでリモートしてる方とも、あまり心の距離感のようなものはないですか?

豊吉氏

そうですね。すごく縮まるなとは思いますね。その人が、何かあったときにどう思う人なのか分かるのはやっぱり面白いなと思います。あとは、オフラインでの飲み会を定期的に開催するようにはしてますね。なので、その岐阜の方も1度もオフィスでは働いたことはないですけども、その飲み会の待ち合わせのときだけうちのオフィスに来るんです。

でも、そのときもすごく久しぶりに会った人という感じは全然しないんですね。

豊吉氏

そうですね。顔は毎日のようにオンラインで見ているので。

率直にものが言える雰囲気づくり、文化づくりを、みんなでできているのがすごくいい

先ほど、ミソカさんでは毎朝、朝会があるとお聞きしましたが、それは毎日必ず皆さんが出席されるんですか?

豊吉氏

そうですね。決まった時間に。

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朝会を行う理由としては、一体感とか連帯感とか、そういうもののためですか?

豊吉氏

うちはアジャイル開発というのを取り入れていて、その中でやったほうがいいと言われているもののひとつなんですけれど、そこで1日の同期を取るというか、「みんな困ってることはないですか?」というのを確認する場ですね。

朝会以外に、皆さんが定期的に集まる場はありますか?

豊吉氏

はい。毎朝の朝会以外だと、週に1回、「振り返り」というのをやっています。そこでは自分たちの取り組み、プロセスと言っているんですけれど、そのプロセスに対して今週よかったことと、よくなかったこと、あとは次の週に取り組みたいことを全員で振り返るようにしてます。
そこで、今はないですけど「マイクがやっぱりよくないな」とか、例えば細かいことだと「ゴミ出しがダメだった」とか(笑)、「誰々のこういうチャレンジがよかった」という意見が出たりします。
みんな結構率直にものを言ってくれるので、それがいいなと思いますし、みんなが率直に言える雰囲気づくり、文化づくりがみんなでできているのがすごくいいなと思っています。

みんなきちんと意見を言ってくれるのですね。

豊吉氏

そうですね。先月びっくりしたのは、入社して1週間目の人が「この振り返り自体が長い」っていう意見をあげてきて(笑)でも、そこからは「確かにそうだ。そう思ってた」みたいな感じで、「短くすべきなのか、短くするならどうしたほうがいいのか」という話になりました

入社したばかりの方がその発言は驚きますね。

豊吉氏

僕自体の問題を指摘されることもあります。僕のところでこういう仕事が止まっている、だったら、それは他の人に委譲したほうがいいんじゃないかとか言われますね(笑)

【採用のコツ】顔を合わせて話せない分、コミュニケーション能力を重視

次ですが、ミソカさんの採用に関してお聞きしたいと思います。

豊吉氏

そうですね。今はリモートオンリーの社員はいなくなってしまったんですが、今また新たにリモートの方の採用を進めています。

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オフィス付近から見える名古屋テレビ塔

リモートという働き方があるからこそ、採用するときに気をつけている点はありますか?

豊吉氏

まだそれほど採用実績があるわけではないんですけども、やっぱりコミュニケーション能力を重視しています。顔を合わせて話せないことがある分、例えば、ものの頼み方であったり、チャット上でのちょっとした表現の違いというのが重要になってくるので、ただ単に開発ができるとか、Webマーケティングが得意というよりは、ちゃんと文章で思いを上手に伝えられるということが大事だと考えています。

面談とか面接の際に、何かそういう能力をはかるステップがあるんですか?

豊吉氏

そうですね。まだうちも試しているところなんですけれど、実際にちょっと小さなプロジェクトに参加してもらったりして、お互いに問題がないかというのは見ていますね。

例えば、途中の面談をリモートで行うこともありますか?

豊吉氏

そうですね。今まさに進んでるものですと、もう物理的に遠いので面談をリモートでやっていて、次のステップとして1回みんなでランチなり、ご飯なりに行きましょうという流れで進めています。

あくまで働き方の選択肢が広がる手段だと思って欲しい

応募者にとって、リモートワークというのは魅力的な条件だと感じてもらえていますか?

豊吉氏

そうですね。うちの場合は「どっちでもいいですよ」というスタンスを取っているので、単に選択肢が増えることはいいことかなと思います。
その都度その都度、毎朝毎朝、その人が成果を出せる方を選んでもらえればいいと思うので。実際、うちの会社にも、ほとんどリモートワークはしないで、オフィスの方が仕事がはかどるからと通勤されている方もいますし。

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なるほど。

豊吉氏

あとは、東京に住みたくないとか、都会に住みたくないと考える人もいらっしゃいますし、特に子どものために好きな環境で子育てをしたいというのもあったりすると思うので、そういうときになかなかいい仕事がないとか、いい給料の仕事がない、あとはやりたい仕事がないというときに、リモートワークがあることで選択肢が広がるのはいいことかなと思います。

世の中を仕組みでシンプルにしていく

ありがとうございます。では最後に、今後、会社をどういうふうにしていきたいかというところを教えて下さい!

豊吉氏

はい。うちの会社は世の中を仕組みでシンプルにしていくということをやっていて、やっぱり私も含めてエンジニアなものですから、プログラミングとか、そういったものの開発で、世の中にいい影響を与えていけたらいいなと思っています。
Misocaというサービスも、もともとは私が請求書を印刷して郵送するのが面倒くさいなと感じていたところから始まって、今は大体50,000事業者さん位にご登録頂くようなサービスになっています。実際に皆さんの業務の改善に貢献できたりとか、そこで余った時間を使って、より皆さんが本業に時間を使えるようになることにやりがいを感じているので、さらに、今の請求業務の改善だけではなく、もっともっと便利な価値というのを提供していきたいなと思っています。

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ありがとうございます。今日は面白いお話をたくさん聞かせて頂き、楽しかったです!

豊吉氏

こちらこそありがとうございました。

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