新しい働きかたを支えるコミュニケーション ~ ChatWork 山本正喜 x SonicGarden 倉貫義人

新しい働き方を支えるコミュニケーション | ChatWork 山本 正喜 x SonicGarden 倉貫 義人

第2回リモートワーク、最初からそれが当たり前だった

倉貫

そういえば、社長が自ら海外に行かれていますよね。

山本

そうですね。もう3年半ぐらいですかね。

倉貫

それは全然日本で働く感じじゃないんですか?

山本

もう向こうがメイン。もう3年半ぐらい前から「俺はアメリカに行くぞ」と(笑)。

倉貫

(笑)

山本

ちょうど娘が1歳になったぐらいだったんですけど、家族ごと移住して「向こうで頑張る」って言って行きました。

倉貫

じゃあ当時は、社長がお一人で行ってたんですか?それとも何人かで?

山本

もう1人、アメリカの立ち上げメンバーとして英語が得意なメンバーを採用して、2人で立ち上げた形ですね。

倉貫

じゃあ、社長が最初のリモートワークみたいな感じですか?

山本

リモートワークというと、創業は結構古いんですが2004年に法人化しまして、そのとき既に東京と大阪で分かれていたんですよ。

倉貫

もともとは大阪の会社でしたよね?

山本

そうなんです。本社が大阪の吹田というところにあって、一方で開発のメンバー僕を含めて3人がみんな東京の人間でした。だから、開発が東京3人、大阪が4人ぐらいで起業したんです。

倉貫

起業したときから、もうリモートじゃないですか(笑)。

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山本

起業したときから東京と大阪で分かれてて、それもすごいと思うんですけど(笑)。なので、オフィスが離れたリモートワークであれば、本当に創業の頃からやってました

倉貫

じゃあ、もう離れて一緒にやることに対して抵抗感は全くなくやれていた、と。

山本

そうですね。もう最初からそれが当たり前のようになっていたので。ただやっぱりコミュニケーションも大事じゃないですか。創業した頃って特に。

倉貫

ええ、大事ですね。

山本

なので、頻繁に合宿をやってましたね。

倉貫

合宿というのは、どういう合宿ですか?

山本

東京のメンバーが、2週間大阪に行ってガッツリ詰めてっていう合宿をしていました。会社を作った1年目のときは2カ月に1回やっていて、数えてみたら1年のうち120日ぐらい大阪にいることになっちゃって(笑)。

倉貫

(笑)

山本

1年の3分の1も行ってると、さすがにこれはしんどいというので「ちょっと減らしてくれ」と言って3カ月に1回になって、それが5~6年続いたんです。

倉貫

確かに隔月2週間はきついと(笑)。

山本

途中からは東京のメンバーが1週間行って、また大阪のメンバーがまた東京に1週間行くっていう、合計2週間一緒にいるという形で、2014年ぐらいまでずっとやってました。

倉貫

わりともう最近まで。

山本

そうですね。合宿のようなリアルなコミュニケーションもやりつつも、それ以外のときには、もちろんチャットワークを使ってコミュニケーションしています。チャットワーク以前はSkypeチャットをメインにやってましたね。そういうチャットでのコミュニケーションってずっと昔からやってきたので、その経験があったから、チャットワークをつくったという感じなんです。

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倉貫

自分たちの働き方をもっと楽にするために最初は生まれた感じですか?

山本

そうですね。チャットワークってもともと最初は商品化を予定してなくて、社内ツールだったんです。なので、自分たちのためにつくったという感じです。

倉貫

それはエンジニアとしては嬉しいエピソードですね。エンジニアは自分で使うツールを自分で作るの好きですから。当時、Skypeチャットに不満があったわけですね?

山本

Skypeチャットは便利だったんですけど、やっぱり業務の数が増えてくると、グループチャットが増えすぎたり、モバイルが出てきて、いろんな端末も増えてくる中で「クラウド型のほうがいいよね」っていうところで「僕らでつくろう」みたいな。あと、Skypeは個人向けだったので、ビジネス向けにはやっぱり物足りないところがあったので、そこでつくったわけですね。

倉貫

わかります。社員の皆さんは、もちろんチャットに対しての抵抗はないですよね。

山本

チャットしか知らないみたいな感じです、うちの会社でいうと(笑)。