人さえいればオフィスをつくる!?地方をつなぐ働き方とは ~ ダンクソフト と ソニックガーデン

人さえいればオフィスをつくる!?地方をつなぐ働き方とは ~ ダンクソフト と ソニックガーデン

第8回 採用の面談からオンラインで始まり朝礼すらも

板林

ソニックガーデンさんの採用は、どうやってメンバーを集めてくるんですか?縁ですか?

倉貫

以前は縁故だったんですけど、今は普通にウェブからですね。そして最初はオンラインで面談をさせてもらいます。一番最初はやっぱりオンラインで面談させてもらわないと、その人がオンライン業務ができる人かどうか分からないので。

板林

そうですよね。同じです。

倉貫

たまにいるんですけど、応募した方に「オンラインで面談しましょう」って言うと、「やっぱり熱意を伝えたいので会いたいです」と。「会いたいです」って言われた瞬間に「残念!ごめんね」って言って(笑)。

(一同笑)

板林

すごく分かります。

倉貫

「いやいや、画面越しで熱意を伝えられないやつはダメだよ」って言って、「お客さんと話ができないってことだから」って。

板林

お客様ともオンラインなんですね。

倉貫

はい。お客さんとの打ち合わせもオンラインでさせてもらうか、オンライン環境がないのであればうちに来ていただいて、うちの環境を使ってしてもらいます。たまにですが来ていただいても、メンバーが誰もいなくてお客さんだけここに座って。お茶だけ出すみたいな(笑)。

(一同笑)

星野

いいね(笑)。

倉貫

東京近郊に住む人も基本は在宅勤務OKなんです。どちらかというと在宅勤務が基本で、オフィスは来たい人だけ来ましょうっていう会社なんですね。だけど、みんな家に仕事の場所がないから、カフェやどこかに行くくらいなら、ここに来て仕事をしましょうって集まってきますね。割と柔軟に、「午前中は家で、午後からオフィスです」とか「今週、火水は家にいます」とか普通ですね。

板林

その辺の予定とかっていうのは、どういうふうに共有しているんですか?

倉貫

予定は基本的にGoogleカレンダーで分かるようにはなっていますけど、このRemottyの中にいるので、聞きますね。

板林

そうですよね。聞けばいいですし、いるかどうかわかりますね。

倉貫

毎日、普通に出社するのと変わらないので、連絡もなくてRemottyにいなかったら「今日は出社してなくて、どうしたんだろう」みたいに心配したりします。

板林

ちなみに、皆さん、パソコンなどの環境っていうのはそろえていらっしゃるんですか?

倉貫

パソコンとしては、Macを使ってるのがほとんど、エンジニアはMacが好きなので。Macだとカメラが付いてるので、もうそれで十分って感じですかね。

板林

じゃあ、Macに付いている標準のマイク、スピーカー、カメラでやっている?

倉貫

はい、それでもうやってます。こうやって何人かで打ち合わせするところをリモートでやるときは、マイクやカメラとか、立派なのを使うんですけど、大体1対1での打ち合わせや、3拠点で1人ずついるようなときは、自分のパソコンで話すだけなので、もうMacのイヤホンで全然ノイズも入らずにできちゃうんですね。

星野

iPhoneのやつね。

板林

そのイヤホンは僕らも使いますね。

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倉貫

そう。イヤホンのほうが多いです。だから、みんなイヤホンをしながら仕事をしてる。音楽を聴きながら仕事をしてる人もいると思うんだけど、でも別にそれでもよくて。打ち合わせの時は、各自のパソコンでミーティングするのが、一番スムーズです。地方の人との打ち合わせでオフィスにいる人が数人いても、その人たち同士も自分のパソコンでつなぐので、近くにいたら、あえて離れるようにします(笑)。

星野

逆に離れるんだ(笑)。

倉貫

そう、逆に「近くに寄ってこないで」って言って。

板林

あとちょっと気になるのは、電話や外部の方とのやり取りとかっていうのは、どうされてるんですか?

倉貫

うちは電話がないんですよ。一応緊急用に1台用意してはいるんですけど、ホームページから電話番号を消しまして、お客さんにも伝えませんので、電話のやり取りはなしです。

星野

ゼロ。基本はもうメールとかっていう。

倉貫

契約しているお客さまとは専用ツールがあって、そのツールの掲示板でやっています。社内でのメールはゼロですね。メールもないし、電話もないし、紙もないし、勤怠管理もないし。メンバーもいつ働いてもいいし、いつ休んでもいいし、会社に来るっていうか、ここにログインするのも特に決まった時間があるわけではないし、あまりそれこそ何も管理してない(笑)。

(一同笑)

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龍太

社長は何をしてるんですか(笑)?

倉貫

社長の大事な仕事の1つは、ビジョンの話をするとか、会社全体で起きてることを話すとか、会社の価値観を伝えるっていうことは大事なことだと思っていて、僕の一番、毎日のノルマの1つは社長ラジオっていう。

龍太

本に載ってますよね。

倉貫

はい。それを毎朝、今朝も録音してきましたけど、毎朝みんなに配信するっていうのが、1日で一番重たい仕事ですね(笑)。

(一同笑)

龍太

毎日5分ですもんね。大変ですよ。

板林

皆さん、社長の肉声を聞かれるわけですよね。

倉貫

そうなんですよ。それで、なんとなく勝手に親近感を覚えてもらえてます。統率はとらないですけど、伝えることだけ伝えるのが仕事ですかね。ルールとかはなくて、あとはもう自主的に動いてくれるのを期待してます。