全国60箇所以上の教室をつなぐのは、社会を変える熱い思い ~ NPO法人マドレボニータ

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沸点の高い人たちの集まるカルチャー

倉貫

組織として、とてもモチベーションの高い状態というか、そういう人たちが集まってる感じがしますね。

そうなんです。1人1人のビジョンや、ミッションへの思いが強いんです。だから、みんなのモチベーションを上げるってことが必要ないんですよ。マドレボニータに入って私はそれが一番びっくりしたんです。普通の会社って、お金をもらうために働いているから、モチベーションを上げるのが大変じゃないですか(笑)。

倉貫

うん、普通だとそうなりがちですよね。その話、ぜひ聞きたかったんです。林さんは、普通の会社とマドレボニータというNPOの両方を見てきたと思うんですが、組織づくりで何か違う点はありました?

全然違いました。NPOかどうかというよりも、マドレボニータならでは、なんですが。ものすごくビジョンとミッション、活動理念に共感している人たちの集まりなんですよ。それはボランティアだろうが、会員だろうが、みんなそうなんです。なので、モチベーションへの働きかけはあまり必要ないんです。

倉貫

ベースラインが揃ってる。

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そう、ベースとしてすごい高いところにあるので、それをどうやって成果に結びつけるチームにするかみたいなところに注力ができるんです。

倉貫

もう最初から、すでに沸点が高いんですね(笑)。

だから、それを無駄なところに使わずに、どううまくそのままのエネルギーを成果に持っていくかみたいな発想でいけるので、本当に楽でした。

倉貫

確かに全然違いそうですね。モチベーションを見つけてもらうところから始めるのと比べると。

何をするにしても、短期間で理解してくれるし、納得感もある。「これをやりたいからここがあるんですよ」って言ったら、「そうなんだ」って言って、ちょっと怖いけどやってみようかなって言ってやってくださるので(笑)。

倉貫

言われたからやる、じゃなくて、納得感があるんですね。

そうそう。やっぱり納得いかないとやれないし、やれないものは廃れていっちゃうので。最初はすれ違いも多少はありますよ。だけど、そこがすごくかみ合ってくると、もう早いんですよ。

倉貫

そんな新しいツールや仕組みって、思い付いて導入するのは吉岡さんですか?

吉岡

最初はそうでしたね。「よさそう」っていったら、もうすぐやるみたいな。

倉貫

(笑)

そういうフットワークの軽さがないと、どんどん新しいものが出てきちゃうから。クイックにやっていく。

吉岡

わりとみんなすごいそういう抵抗がないというか、「じゃあ、やってみましょう」みたいな。でも、最近は私だけじゃなくて、みんなそれぞれツールを見つけてきて、「これを導入したらいいと思うんですけど」っていって提案してくれたりとか。

倉貫

それはいいですね。ソニックガーデンだと、新しいことを僕が言い出しても、あまりすぐ食いついてくれなくて。

吉岡

そうなんだ(笑)。

倉貫

僕がずっとやり続けてたら、みんななんとなく乗ってくる。みんなが乗ってこなくて僕が諦めたら、その制度はなくなるっていう(笑)。

(笑)

吉岡

でも、それはあるよね。

ありますね。

吉岡

私も朝メール、夕メールを最初1人でやって、お手本を見せながらみんながやるみたいな感じだったから。

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もともと、オリジナリティがある組織づくりをしてきてるんですよ。だから、オリジナルな仕組みをうまく残しつつ、数字や成果を見ていけば、もっとうまくいくんじゃないかなと思って。

倉貫

もともとのカルチャーは残しつつ。

そう。初めにやったのは、やっぱりお金をきちっと見るっていうことなんですけど(笑)。そこは本当に愚直にやるしかなくて、予算を立てて、実績を追ってみたいなことから始まって。

倉貫

面白いですね。自由奔放に育ってきた子供が、学校に入って先生にちゃんと社会を教わってる感じがしますね(笑)。

吉岡

そうなんです。

マドレボニータという、すごい本当にユニークで素敵な子が、ここに育ってきているわけです。