全国60箇所以上の教室をつなぐのは、社会を変える熱い思い ~ NPO法人マドレボニータ

全国60箇所以上の教室をつなぐのは、社会を変える熱い思い ~ NPO法人マドレボニータ

オンラインのオフサイトでチームに

倉貫

自己開示をするのってカルチャーかな、と思うんですが、マドレボニータさんでは、朝メール夕メール以外に何かありますか?

吉岡

そうですね、メールだと書けることは限られるし、すごい深いことまでは書けなかったりするから、3カ月に1回は、もうちょっと深く話をするミーティングっていうのをやってますね。

倉貫

その3カ月に1回のミーティングもオンラインで?どういう議題になりますか?

吉岡

もちろんオンラインです(笑)。議題は「今回は何しようか?」って、毎回ゼロから考えるんですけど、基本は業務と関係ないこと。

倉貫

オフサイトですね。オンラインで、オフサイトだ。

吉岡

そう。お互いを知れること。「自分×団体」っていうフォーマットがあって。NPO法人CRファクトリーの呉 哲煥さんというかたが開発したツールなんですけど。

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倉貫

どんなフォーマットですか?

吉岡

自分の生い立ちを書いたりとか、自分の言葉で団体の事業やミッション・ビジョンを書いたり、自分と団体との関係を整理して表現できるんですけど、それを1人ずつプレゼンしていって、それに対してフィードバックをしていく。みんな、結構すごい深い話になっていくから、もう泣いちゃう人もいるくらいなんですよ。

倉貫

それは、ソニックガーデンでもちょっとやりたいな(笑)。

吉岡

CRファクトリーの呉さんも喜ぶとおもいます。なんでこの仕事をしてるのかっていうことに遡って、自分の生い立ちまで遡って、それがリンクしてるってことに、自分でプレゼンしてて初めて気付く人もいたりとか。

そうですね。

吉岡

周りの人もそれを聞いてすごいもう感動したりとかっていうのを、やっていて。それで、新しい人が入ったら、またそれは改めてやったりとかするんですけど。

倉貫

もう全てオンラインですか?

会うのは年に1回の合宿だけですね。

倉貫

合宿は何をするんですか?普段はもうコミュニケーションできてるけど。

吉岡

いや、でもね。

倉貫

合宿だとやっぱり違いますか?

違う、違う(笑)。

吉岡

そうやってリモートでやってるからこそ、会うことの大切さみたいなのが身にしみてるんですよ。

倉貫

ああ、いい話かも。

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年に一度の合宿

本当にそうです。

吉岡

事務局スタッフは7月にやって、インストラクターは9月に合宿をやってます。やっぱりインストラクターは、地域で離れているので、モチベーションが保てなくなってしまいがちですけど、会って一緒にダンスしたりとか、踊ったりとか、体を動かしたりとかやってると、やっぱりすごいパッションが蘇ってくるんですよね。すごい刺激を受けるので。

体を動かすっていうところは、本当にマドレの中ではやっぱりすごく大事な部分。

吉岡

うん。だから、そういう機会を年に1回ちゃんと持とうっていうことで。

インストラクターの合宿は、毎年テーマを決めて、実行委員会が組織されて、プログラムを練って。

倉貫

ちょっとしたお祭りみたいなもんですね(笑)。

吉岡

インストラクターって個人事業主なんです。事務局スタッフは雇用している関係なので、インストラクターの集団でそういうことをやるっていうのって普段ないんですよ。

うん。だから、すごく貴重な機会だし、あと、団体とどういう関係性でいるかってこともすごく大事なところなので。

吉岡

私たちがやっていることは資格ビジネスじゃなくて、ちゃんと認定制度をつくって、1年更新でちゃんとクオリティをしっかり保っていくっていうのをやっているんです。

倉貫

なるほど、そうですね。

吉岡

やっぱり仲間と切磋琢磨することで自分も高められるし、プログラム自体のクオリティもみんなで高めていってるっていう、そういう実感があるから、みんな個人のインストラクターとしてではなく、団体認定のインストラクターとして活動してくれているんですね。

倉貫

仲間の存在ですね。

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吉岡

団体に入ると大変なんです。報告書も書かなきゃいけないし。でも、その報告書が実は宝の山で、自分のレッスンだけだったら1拠点の事例しか自分には持ってないけど、それこそ、30カ所分の報告書が上がってきて、その中からディスカッションするトピックをピックアップして、みんなで深めていこうとか、そういうことをやるんですけど、そういうことをやっぱり個人のインストラクターではできないですよね。

倉貫

もはや個人事業主っていうのは、単なる契約の話で、実際はチームの一員ですね。

吉岡

そう。チームなんですよ。

だから、その契約形態とか関係なく、ボランティアスタッフも含めてみんなでマドレボニータ。

倉貫

それがマドレボニータなんですね。

だから場所なんて些細なことで、リモートワークが前提なんです。

倉貫

どこへ行っても、それこそアメリカへ行っても続けてられるっていうのは、そういうことですよね。

そうなんです。そんなふうにできてますよね。