「好きな時間に、好きな場所で、好きなことをする」社員たちが紡ぐ未来 〜 株式会社Everforth(後編)

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リモートワークをもっと当たり前の社会にするために、「リモートワークは普通!」になっている会社を紹介していきます。今回は、次世代型のマーケティングプラットフォームを開発し、現在脚光を浴びている、「株式会社Everforth」の取締役(CCO)である沖津竜平さんにお話しを伺いました。

「好きな時間に、好きな場所で、好きなことをする」というコンセプトの元に、居住地・勤務時間・国籍・雇用形態全てにおいて多様性を認めるという、大胆で自由度の高い働き方を実現しているそう。沖津さん自身も、東京と札幌の2拠点でお仕事をされています。

同社のワークスタイルやチームの運営方法、「好きなように働く」ための秘訣はどんなものなのでしょうか?


okitsu

沖津竜平おきつ りょうへい

株式会社Everforth取締役COO(Chief Community Officer)
1979年東京都生まれ、札幌市育ち。
北海道大学文学部卒業後、音楽業界、フリーターを経験後、人材サービス(求人サイト、エージェント)のスタートアップで事業の立ち上げから取締役まで経験。
その後、マーケティングエージェンシーにて人事・広報・マーケティング、IPO準備等に携わる。
IPOをきっかけに、改めてベンチャーに身を投じて理想を追求すべく、Everforthにジョイン、取締役CCO(Chief Community Officer)として、BizDev全般を担当している。

 

理想は旅をしながら働くこと

沖津さん自身について少しお伺いします。多拠点生活をしてらっしゃるということですけども、基本的にはどちらにお住まいなんですか?

沖津

半分札幌、半分東京というスタイルです。基本、と言うか結果的に2週間サイクルで行ったり来たりしています。

他にもそういう生活をしてらっしゃる方がいらっしゃるんですか?

沖津

いますね。偶然にも僕と同じく札幌、自由が丘の2拠点で生活をしてる人がいます。

どうしてそういうスタイルになったんでしょう?

沖津

僕はエンジニアではないので、やっぱりどうしても客先との打ち合わせや、直接会った方がいい仕事が多くなるからです。エンジニアたちはクライアントとの打ち合わせが多くないので、北海道やら九州やら海外やらあちこちに住んでいるんですけど、僕は東京に来た方が効率的なことが多いのでそういうスタイルになりました。

この先拠点を増やす予定はありますか?

沖津

森下(Everforth CEO)とも言ってるんですけど、旅しながら仕事したいとは思っています。早く東京にいなくてもいい環境を作りたいですね(笑)

他拠点と言うよりは拠点をなくしてしまうという大胆な発想ですね!今オフィスと言う形であるのは東京だけですか?

沖津

そうですね。偶然にも札幌にはエンジニアが結構いるので、集まれる場所が欲しいとは思っています。そういう風に各地に作るかもしれないですね。

実際に社員が集まって会ったりということがあるんですか?

沖津

普段本当に自由にしてる分、毎週金曜に進捗トピックを共有するようにしてるんです。それも参加自由なんですけどね(笑)。その時は、東京にいる人は自由が丘のオフィスに集まるし、残りの人はオンラインでつないでいます。

お仕事以外の、飲み会や食事という形のコミニュケーションも…

沖津

バーベキューはよくやってます。金曜日のミーティングのあとや、土日に副業の方々が集まってミーティングした後など、そのまま飲み会とか。各種お酒がこのオフィスには取り揃えてありますので。

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それは素晴らしいですね(笑)。沖津さんは今、東京と札幌を行ったり来たりしながらお仕事されているということですが、具体的な仕事のリズムやスタイルは決まっていますか?

沖津

僕は、珍しく普通の時間帯に働く人なんですよ。うちのメンバーは比較的夜型の人が多いんですけど、僕は9時10時から働いて、6時7時くらいまでがベース…という普通の会社の定時みたいなペースですね。ただ東京にいる時は、お客さんと打ち合わせがあったりするので、夜はそのまま会食に流れたり、オフィスに泊まるので、日々森下と午前2時とか3時まで呑みながらディスカッションしたりとかしてますね。まるで大学生の宅飲みですよ。お酒の缶と瓶を積み重ねながら、会社のこと社会のこと、世界のことについて語るという暑苦しい日々を東京では過ごしてます。
札幌には家庭生活があるので、2週間空けてる分、掃除、洗濯、料理、子供のお迎え、という、主夫っぽいことをやっています。
札幌にいる時はびっちりお客さんとの打ち合わせが入るというわけではないので、基本オンラインでできる仕事がメインです。家にいると煮詰まるので、ビーチで仕事したり、別にクリスチャンじゃないですけど教会で仕事してみたり、コワーキングスペースに行ってみたり、いろんな場所で仕事してます。

多拠点だったり、自由に場所を変えて働いたりすることで、よかったことや、逆に不自由だったことはありますか?

沖津

東京にずっといたら疲れてしまうかもしれませんね。逆に、ずっと札幌にいると刺激がないし退屈すると思います。バランスとしてはベストです。東京・札幌間で自動的にモードが切り替わる。それがすごくいいですね。デメリットで言うと、札幌にいる時は日中自宅で仕事をすることが多いので少し寂しいかな(笑)。
僕は誰かと会話して、冗談を言い合いながら仕事をするのが好きなんですね。でも札幌では誰もいない家に一人でいることが多いので。友達の会社に、用もないのに昼間ふらーっと遊びに行ったって構ってもらえるわけでもないし(笑)。なのでさっき言ったように、寂しさをごまかすために海に行って仕事をしたりするのかもしれません。

その「寂しい」と「充実」が定期的にきているのがもしかしたら良いサイクルなのかもしれないですね。

沖津

その振れ幅がよかったり悪かったりなんですが(笑)。

 

メンバーの関係はフラット。情報格差はなし。

今後、事業や働き方のスタイルをどう展開させていくか、という目標や計画はありますか?

沖津

会社をもっと大きくしていきたいと思います。結局今の働き方は「スタートアップで少人数だからできるんだよね」と言われてしまう。それはそうなんですが、この働き方のエッセンスを失わず、どこまでスタイルを貫いてインパクトを与えられるか、という挑戦はしたいと思っています。

じゃあこれから闘わなければならないこともありますね。スタイルを守るために。

沖津

そうですね。挑戦の最中には「こんなはずじゃなかった」ということは当然起きると思います。でも、何度でもやり直せばいいや、というくらいの気持ちは持っているつもりです。

メンバーへの情報共有はフラットにされているのですか?

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沖津

いろんな雇用形態の人がいますが、別にそこに階層はないので、基本的にはみんなが同じチャットワークに入り、コミニュケーションしています。そこに流れている情報はフラットですね。日本企業って雇用形態が身分みたいになる場合が多いじゃないですか。「契約社員はここまでの情報が見れる、正社員はここまで権利がある」とか、僕からすると完全にナンセンスです。

じゃあなるべく情報はオープンにという形なんですね。情報格差がないという。

沖津

そうですね。知っておいた方が良いものは誰でも見れるようになっています。

そういう情報を回すツールは今、チャットワークだけですか?

沖津

開発はBacklogです。基本はチャットワークとBacklogで、あとはそれぞれ使いたいものを使っている感じです。

 

国境にも属性にもこだわらない自由

採用についてお伺いします。採用プロセスはどのようになっていますか?まず応募が来て、そのあとに面接が何度かあって、という普通の形なのか、それとも1回一緒に働いてみて…とか。

沖津

人それぞれですけど、最近多いのは、一旦業務委託でやってみる人が多いですかね。
やっぱり普通の企業に勤めていて、いきなり当社のやり方で働いた時に、パフォーマンスできる人とできない人と結構はっきりするんですよね。お互いのリスクを回避するためにも、今の会社が副業オッケーなんだったら業務委託でやってみませんか?と声かけて始めるケースが多いです。

やってみないとわからないことってありますもんね。

沖津

前の会社辞めちゃって、いろんなもの捨ててやってきて、合わなかったというのはお互い不幸なので。一緒に助走期間を設けるのがお互いにとって良いかもしれません。

基本的に中途採用がほとんどいうか、100%に近いんですね。新卒は…。

沖津

大学院を出て入社という人はいましたよ。こちらとしては新卒でも問題ありません。

インターンシップ制度は導入していますか?

沖津

やっていません。拒否してるわけではなく、特に制度を設けていないということです。あんまりオフィスにいないので、手取り足取りできずに迷惑をかけてしまうかもしれないので。もちろんこういう働き方でインターンしてみたいという学生がいれば歓迎します。

興味ある人はいそうですね。

沖津

いると思いますよ。我々が受け入れ方を考えないといけないとは思いますが。あとは当然本人にも資質は必要になりますね。そこのハードルはあるかもしれませんけど。

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そうですよね。働き方が合う合わないというのもインターンシップするとわかるかもしれないですし。必要な資質というのはどういうものですか?

沖津

チャットで大量の情報が流れるので、そのスピードや量に対する情報処理の能力の高さや、かつ自分でいらないところ判断して読み飛ばすという器用さも必要です。

確かに受け流す力は必要ですね。合う合わないの話に戻りますが、合う人はこれが出来る、合わない人はこれが出来ない、というような共通項はありますか?今までの経験から。

沖津

ルールや定義がはっきりしてないとダメな人は難しいかもしれません。大人数になった時に、ルール化して、効率よくオペレーションしないといけないことは理解しています。先ほど言った「もっと会社を大きくしたい」に矛盾を感じるかもしれませんが、このやり方は何百人何千人では機能し辛いんですよね。

逆に合う人というのは、その辺をよしなにやるというか。

沖津

そうですね。いい意味でいい加減さがあることも重要かもしれませんし、そうでなければ、ルールではなく、コミュニケーションで解決できること、あるいは、想像力で解決できることが必要かもしれません。

状況に合わせてやっていける人というのが鍵ですね。今後会社を大きくしていきたいというお話がありましたが、これから海外に進出するというお考えはありますか?

沖津

場所は関係ないので、あちこちに拠点作ったり、旅しながら働く人が増えたりすると面白いですね。国境なんて概念も早くなくなればいいと思ってるくらいです。

あんまり海外に「行く」とか「来る」とかいう概念自体がそもそも

沖津

ないですね。国民国家なんて遅かれ早かれ21世紀中に終わると思ってるんで(笑)。

もうフィールド自体の捉え方がちょっと違うんですね。

沖津

国境だけではなく、障害があるとか性的マイノリティであるとか、そういう人たちも当社で働いています。社会的に使命感を持ってそうしているわけじゃないですけど、結果的に良いことになればいいなとは思っています。
「どうせ100人くらいだからできるんでしょ?」というのはその通りかもしれません。でも、これから会社の知名度が上がって規模が大きくなっても、ある程度この働き方ができるんだ!と示せるところまではやりたいと思っています。もちろん決められたことをやる方が向いている人もいますし、それが悪いことだとも考えていません。いろんな人がいるので「こっちの方がいいよ」とは決して言っていないつもりです。とはいえ満員電車に乗る必要がなくなるだけできっと幸せな人は増えるし、毎日目覚ましかけなくてよくなるだけで気分良いですし、体調の悪い時にいちいち上司の承認を得ることなく家にいられるのは多分いいことだし。そういうエッセンスだけでもちょっとずつ広がればいいかなと。本当に「好きに時間に、好きな場所で、好きなことをする」を貫くのは難しいこともありますが、社会に多くの選択肢が増えていけばいいな、とは思います。

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取材後記

「好きな時間に、好きな場所で、好きなことをする」というユニークで魅力的なワークスタイルを実践しながら、他拠点生活を続けている沖津さん。その柔軟で先進的な思想と、常に大局を見る姿勢が、Everforth様をより自由に、可能性ある企業にしていけるのだなと感じました!
Everforth様の今後のご活躍にも期待が高まります。

(リモートワークラボ編集部)

 

(前編はこちら)

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