瀬戸内の離島に住む”仲間に会いに行く” 。全員リモートワーク企業の組織課題を癒す『ワーケション』

リモートで働き、東京を拠点に国内外を点在しながら生活をしています。

私が働くトラベロコはメンバー全員がリモートワークの為、国内外さまざまなエリアに仲間が点在しています。そこで先日、広島の離島に住むメンバーの元に「仲間に会いに行く」ワーケーションを実施しました。現地での様子に加え、全員リモートワークの会社におけるワーケーションの役割について感じたことをお届けします。

「Work」×「Vacation」、ワーケーションとは?

ワーケーションとは、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた米国発の造語です。日頃の仕事環境から離れ、リゾート地などで休暇を兼ねてリモートで仕事をする労働形態をさすことが多いです。

近年、「働き方改革」の後押しになるということで日本でも注目を集め、サテライトオフィスやコワーキングスペースなどの職場環境に加え、定額で様々なエリアの家に自由に住むことができる多拠点居住プラットホームが広がるなど、ワーケーションを行う環境が整いつつあります。

広島の離島、大崎上島に住む仲間に会いに行ってきた

日頃ひとりで仕事をしていることが多いため、今回は京都に住むトラベロコのメンバーと共に、広島の離島に家族で住んでいるメンバーの元へ現地集合で三泊四日のワーケーションに行ってきました。

・大崎上島ってどんな島?

大崎上島(おおさきかみじま)は、広島の竹原港、安芸津港からのフェリーで約30分ほどで訪れることができる瀬戸内海の離島です。羽田空港を朝7:00に出て、10:30には島に到着していたので、思っていたより近く感じました。

造船業が盛んということもあり、移動中の窓からは所々造船所を見ることができます。加えて、柑橘類の栽培に適した環境のため、レモンやみかん、ブルーベリーなど、果実の木が島中にありました。

・滋賀から家族4人で移住したエンジニア菅原さん

左:岡 右:菅原

京都にある半導体製造装置メーカーでプログラマーとして13年働いていた菅原さんは、3年前に山と海に囲まれた豊かな自然、理想の子育て環境を求めて大崎上島に家族で移住。島で造船場や牡蠣の養殖場で働き、今ではトラベロコのエンジニアとして活躍されています。

そんな菅原さんとはzoomでいつも話しているので、初対面なのに初めての感じがしませんでした。思ってたより大きかったですが。

島々を望みテレワーク 広島・大崎上島に移住の菅原さん、ICT活用し自宅で仕事|中国新聞

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・美味しいご飯、釣り、焚き火

四日間、島でのワーケーションを存分に堪能することができました。昼間に一緒に仕事をしつつ、新鮮な刺身や、島に転がっている栗を向いて作った栗ご飯、菅原さんの奥さんがご自宅で作っているパンなどたくさん食べさせていただきました。

子供達の学校が休みの日は一緒に釣りへ。波もあり収穫はありませんでしたが、ポケモンGOでラプラスを捕まえることができました。

夜は、家の前でバーベキューをしたり、そのまま夜な夜な焚き火の前で話していました。こうして時間を忘れ、遠隔で一緒に働いているメンバーと話し込めるのは貴重です。

「仲間に会いにいく」ワーケションを実施してよかった点

ワーケーションの多くは、日頃仕事をしている環境から離れリフレッシュする形で行われます。一方で、トラベロコにおけるワーケーションは、全員リモートワークの組織特有の課題を癒してくれると感じました。

・メンバーとの距離感が縮まる

全員がリモートワークだと、会ったことがないメンバーがほとんどです。Slackでのチャットやzoomやスカイプなどで話すことはあっても、仕事のテーマに沿った話がメインになるため、雑多なコミュニケーションは少ないのが現状です。それを補完するため、年に一回東京に集合しますが、みっちり話せないのも事実です。

そのため、感覚的な距離感が遠く感じてしまう課題感があります。

今回、実際に初めて菅原さんとお会いしたことで、感覚的な距離感が縮まりました。いつもオンライン上に見えていた人がリアルな存在として意識できるようになり、変に気を使いすぎず、気軽にコミュニケーションを取れるようになった気がします。

・リアル雑談で生まれる思わぬ発見

焚き火をしながら夜な夜な団欒。仕事の話もさることながら、プライベートの話、これまでの歩みに関することまで話す時間は、日頃感じていた仕事での課題が解決したり、新しいアイデアと出会えた不思議な時間になりました。

・新しい価値観と出会える

これまで、国内外で「仲間に会いに行く」ワーケーションは度々行なってきましたが、毎回充実感と発見の嵐です。

広島の離島という、全く違った環境で生活しているメンバーとの時間は、仕事を超えて自分の人生の幅を広げる価値観と多く出会うことができました。働き方が多様化する時代に、自分の生活をどう整えて行くか、離島での生活はそれを良い意味で生々しく考えさせられました。

菅原さんにも一言感想を聞きました。

菅原さん「移住してから定期的に知人が遊びにきてくれるのは楽しいです。仕事の仲間も同様で、日頃はチャットで雑談もしますが、どうしても説明が多くなります。面白いことがあって状況から説明しないと伝わりづらいので、こうして実際に会えると、家族もお祭り気分にもなります(笑)

あとは、小学生の子供二人にとっても良いと感じています。島まで遊びにくる知人のほとんどが泊まっていくので、子供も様々な人生を生きる大人と長い時間遊んで接することができます。意外とそういう機会は都心だと難しかったので、嬉しいです。」

まとめ

リモートワークはそれぞれがやるべきことに集中することで、生産性が上がることもしばしばです。しかし、直接のコミュニケーションは言葉にできない距離感を生み出します。そのため、チームで効果的な仕事をするためには、会えるなら一回は会ったほうが良い、 それが私の結論です。「仲間に会いに行く」ワーケーションはそのひとつの良い方法だと、今回の離島で感じることができました。

あとがき:「ワーケーションの本当の目的ってなんだろう?」

今回のワーケーションを経て、改めて「ワーケーション」とは何かを考えさせられました。先述の通り、言葉にするとWork(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせで、リゾート地などで休暇を兼ねてリモートで仕事をする労働形態をさすことになりますが、労働形態をさすことが多いため、オフィスワークがほとんどの社員がリフレッシュの目的で行ったり、トラベロコのように仲間に会いにいくことを軸においたりと目的は様々だと思っています。

その中で共通した利点を考えた時、それは「不確実な情報」との出会いだと感じました。いつもと異なる環境で仕事をする行為は、日頃触れることのない情報を、人や環境を通じてたくさん浴びることに繋がり、新たな発見を生むきっかけになります。ずっと悩んでいた課題も、海外で出会った人との雑談でふと解決することもしばしばです。そういった意味でも、ワーケーションは「不確実な情報」に出会うために、すぐに実践できる効果的な方法なのかもしれません。

今後は、ワーケーションに限らず「不確実な情報」に触れる機会を増やすため、企業がそれぞれのスタイルに合わせてフレキシブルな体制が大切なのかもしれません。改めて、私自身も定期的に場所を変えながらさまざまな人との出会いを大切にしていきたいと感じました。

この記事を書いた人

岡 慧隼
岡 慧隼

株式会社トラベロコ、企画、PR・広報。東京を拠点に各所で生活し、国内外に点在するメンバーと「トラベロコ」を運営。2018年には世界中を周りながら、24都市でのタウンミートアップを企画開催。旅とサッカー観戦と仕事が好き。@kjun_oka