試行錯誤して辿り着いた、リモートワークでも「オフィスらしい」コミュニケーションの実現 〜株式会社フェリシモ

リモートワークをもっと当たり前の社会にするために、「リモートワークは普通!」になっている会社を紹介していきます。今回は、株式会社フェリシモ様にお話をお聞きしました。
お互いの顔が見たいけど、パソコンが重くなってしまう問題を、Remottyを使うことで解決できたというフェリシモ様。その活用方法のポイントを伺ってきました。


山下直也

山下直也やました なおや

株式会社フェリシモ IT推進部
2007年に入社後、大規模な基幹システムのリプレイスPJTに従事していました。リプレイス後はエンハンス開発、運用改善を経て、インフラ基盤チームへ異動し、複数のシステムを横断的にみるようになりました。その後2018年より現職に至ります。

50年以上続く老舗通販会社でのリモートワーク

ではまず、事業内容を教えてください。

山下

株式会社フェリシモは、1965年に創業した、神戸に本社を置く通信販売会社です。自社で開発した、生活雑貨や衣料品などを、ECサイトやカタログで販売しています。特徴としましては、毎月1回、フェリシモが色・柄・デザインの異なる商品をセレクトしてお客様に商品を届けるという「定期便」事業を中心にお客様との継続的な関係を重視した活動を行っています。

リモートワークを始めようと思ったのはいつ頃からですか?

山下

関心を持ったのは2018年頃からです。といっても、もともとリモートワークをしようと思っていたわけではなく、自部門であるIT部門の業務改善をしようというところからスタートしました。最初は東京での勉強会や交流会などに参加した際に、出張日を無駄にしないように、というスポット的なリモートワーク環境を整えました。 他社がロケーションフリーな働き方をどのように実現しているか、という情報収集をしていく中でソニックガーデンを知り、出されている書籍を読んで非常に関心を持ちました。

他社でのリモートワーク事例を研究して見えてきた課題

そんな中、Remottyに興味を持ったきっかけは何ですか?

山下

書籍を読んでいたのでRemottyは知っていたのですが、以前はRemottyはチャットツールというか、社内のポータルサイトのような認識でした。それで、すでに弊社ではGSuiteを導入していましたので、GoogleMeetやハングアウトでコミュニケーションをとっており、同じ役割のツールなので必要ないかなという認識でいました。

なるほど。

山下

ですが、改めて興味を持ち始めたのは新型コロナウィルスがきっかけでした。それまで導入していた出張時のスポット的な在宅勤務制度を、より大規模に導入していこうとなったときに、どの会社でも「働く仲間が見えない不安感」を課題として持っていると感じました。以前からリモートワークを実際に導入している会社の情報収集をしていたことが幸いでした。そこで弊社としては、ビデオ会議常時接続という形で解決を図ろうとしたんです。

常時接続していれば、仕事仲間の様子がいつでもみられますしね。

山下

そうです。まずは他社でうまくいった方法を試してみよう、ということで、各個人ごとにGoogleMeetを常時接続したり、ハングアウトで雑談をしていました。しかし、その方法を続けているうちに気になってきたのが、クライアント側の負荷です。IT部門のパソコンということで性能の高いものを使用しているとはいえ、ビデオ会議の常時接続はやはり負荷が大きく、ファンの回る音が気になるなど小さなストレスがありました。

そうですよね、それが1日8時間とかになってくるとしんどいですよね。

山下

その時に、Remottyは2分間ごとに静止画を共有する機能があったと思い出して、声をかけるに至りました。

ありがとうございます。実際、Remottyの使い心地はいかがですか?

山下

ビデオ会議の常時接続によるストレスがゼロになったのは嬉しかったですね。あと、チーム内からはRemottyの話しかける動作に遊び心がある、と評判です。普通のチャットだと、単に文字情報が流れていくだけになってしまうのですが、Remottyではメンバーのそれぞれの席があり、話しかける際にその席に皆のアイコンが寄る、という動作があることが、「話しかけている感」を感じやすい、とのことです。

気になっていた常時接続の問題が解消されて、更にちょっとしたツールの面白さというプラスもあった、ということでしょうか。

山下

そうですね。他ツールでの課題を解決できた、というところが大きいですね。

働く場所に縛られないことで、日本全国から採用していきたい

新型コロナウィルスの影響が続いており、緊急事態宣言も延長されるなど、しばらくこの状況が続きそうだと思うのですが、将来的にテレワークの運用に関しての考えを聞かせてください。

山下

弊社の立ち位置としては、完全にテレワークにシフトするわけではなく、オフィスを大事にしながらも、今回取り入れた働き方を広げていきたいですね。今後の採用でも、ロケーションフリーな採用だったり、副業者の積極的な採用も行っていきたい所存です。

場所の制約がなくなると、採用の幅はかなり広がりますよね。

山下

今後はパートナーも含めて1チームで働ける環境を構築していきたいですね。Remottyというツールを導入したことで、リモートワーカーとのミックスチームをを増やしていくことが徐々に実現できそうかな、という気がしています。

本日はありがとうございました。

取材後記

他社様でのリモートワークを調査されるなど、リモートワークの導入でで労働環境をより良くしていこう、という意気込みが伝わってきました。
ますますのご発展をお祈りいたします!

(リモートワークラボ編集部)

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この記事を書いた人

須田 愛吏

2020年度の株式会社ソニックガーデン新卒社員。会社ホームページやリモートワークラボの更新、SNSの運営などを担当。フットワークが軽く、バックパックひとつでどこかに行くのが大好き。