リモートワークで『お父さん』も『会社員』も両立出来る『ええ会社』〜RELATIONS株式会社(前編)

リモートワークをもっと当たり前の社会にするために、「リモートワークは普通!」になっている会社を紹介していきます。今回は、企業の変革をサポートする様々なサービスを世に提供している、RELATIONS(リレーションズ)株式会社さんのお話しを伺いました!

毎日社員の約半数が任意の場所でリモートワークしているというリレーションズさん。今回はその中から子育て中のパパさん社員の方々にお集まりいただき、子育てと仕事の両立や、信頼関係の築き方、コミュニケーションの取り方などについてお話しいただきました。


長谷川 博章

長谷川 博章はせがわ ひろあき

RELATIONS株式会社 代表取締役社長
関西学院大学を卒業後、株式会社ベンチャー・リンクに新卒入社。その後、同社の経営悪化で支援ができなくなったお客様をサポートするために、2009年に7名のメンバーと共にRELATIONS株式会社を創業。以来、代表を務める。3児の父として、休日は手製の「水炊き鍋」を振る舞うなど、子育てにも奮闘中。
深沢 一創

深沢 一創ふかさわ はじめ

RELATIONS株式会社 Less is Plus 事業責任者
信州大学を卒業後、株式会社ベンチャー・リンクに新卒入社し、2009年に長谷川と共にRELATIONS株式会社を創業。現在はコスト改善コンサルティングサービス「Less is Plus」の事業部長を務める。家族は福岡に住んでおり、平日は東京で仕事、週末は福岡で2児の子育て、という2拠点生活を送っている。
奥宮 誠一

奥宮 誠一おくみや せいいち

RELATIONS株式会社 Wistant リードエンジニア
早稲田大学を卒業後、プラト株式会社に入社。エンジニア兼ディレクターとして、英語学習サービスや楽器アプリなどの開発に携わったのち、2015年RELATIONSに入社。現在はマネジメント支援サービス「Wistant」のプロダクト開発に従事。1歳の娘のパパで、歌をうたって子どもを寝かしつけるのが得意。鉄板ソングは「おんまはみんな」。

「『ええ会社』をつくる」が信条

ではまずどんなお仕事をしている会社なのか教えていただけますか?

長谷川

事業としては大きく2つの領域でやっています。1つが「コストを下げる」コンサルティングサービスです。企業の中に直接入っていって、クライアントと一緒に自社のコストを下げていくんです。もう1つはマネジメント変革の領域ですね。昨今、働き方改革ですとか、離職問題、従業員がなかなか定着しないというような様々な問題がある中で、組織全体が変わっていかないといけないと思っている会社も多いですよね。そこにソリューションを提供するサービスです。

企業の変革をお手伝いするようなサービスなんですね。

長谷川

そうですね。それに関連したメディアも持っています。「SELECK」という名前なんですが、世の中のいろんな企業さんがどんなことにチャレンジされているのか、その内容をについての600社以上のインタビュー記事を掲載しています。このあたりのノウハウもまた自社に取り入れながら、新しいサービス展開につなげています。

「『ええ会社』を探求し続ける」とwebサイトの最初に掲げられていますね。

長谷川

ええ。「ええ会社」ってなんなのかと言うと、「顧客と従業員に信頼される会社」と定義しています。従業員と会社の信頼関係が強固だと、顧客を魅了するサービスが生まれ、結果的に顧客とのエンゲージメントも高くなる。会社としては当たり前の形だと思うんですけれども、RELATIONSはそれが日本で一番高い状態を目指しています。

なるほど、そういう会社としての意識の高さを形成するために、社内制度や雰囲気作りにも気をつかっているというわけですね。リモートワークがかなり普及しているということなんですが、今の状況について教えていただけますか?

長谷川

はい。月曜日は全社会議という形でほぼ社員全員がオフィスに集まるんですけれども、火曜日から金曜日までのウィークデーに関しては平均して44%の出社率になっています。残りはリモートです。リモートワークの制度に関してですが、基本的には会社とチーム全体、個人のパフォーマンスを上げることを目的にしていて、その目的に沿ってリモートワークを活用することはOKですよという形にしています。

洗練されたオフィスエントランス

社員側から「リモートにしたい」と希望を出して、上長に許可を取るという形ですか?

長谷川

上長というより、所属するチームに共有するような形です。リモートワークを推奨しているわけではなくて、あくまでパフォーマンスを上げるための手段として活用する制度にしてます。

じゃあ、週に何回までしかダメとか、この時間でなければダメみたいな決まりは特になく、パフォーマンスのためだったら、形的にはどのようにしてもいいですよという感じですか?

長谷川

そうです。コアタイムは10時から17時と決まってはいるんですけれども、リモートワークの上限日数は定めていなくて、各自がチームと相談して決めています。会社としては、リモートワークをする前にきちんとチームやメンバーに報告をすること、共有のカレンダーに登録することで、ちゃんと「今日はリモートワークをしてるよ」というのが分かるような状態にしておくこと、そして日報などで「こういう活動をしました」という報告を上げることをルールとしています。

平均出社率44%ということは、オフィスに半分くらいの人が来て、残りの半分くらいの人はどこか別の任意の場所から仕事しているということですよね。その場所についても特に縛りはないんですか?

長谷川

はい。場所については特に縛りはないです。コンサルティングの場合、お客様のオフィスで仕事をする場合も多いので…。

そうですよね。

長谷川

なので、あんまり社内にいないんですよ。あとは出張中の業務の都合上、リモートワークを活用することが多いですね。

リモートワークを導入するに至ったきっかけについてお伺いしたいんですけれども、会社の設立当初からそういう形だったんですか?

長谷川

ビジネスモデル自体、お客様先に行って仕事をする形になることが非常に多かったので、コミュニケーションをどう成立させるかというのは、創業当初からの組織課題でした。Slackも2014年から導入していて、それぞれが出先で仕事をして、ツールを介してコミュニケーションを取るのが当たり前になってきて。そうすると、「本当に1人でやれる業務が大半だった場合、出社する必要ってあるの?」という議論が出てきました。「じゃあもうリモートワークを導入しよう」と自然と踏み切れたような感じで…。何がきっかけというよりは、もともとのビジネスモデルから文化が構築されたという言い方の方が良いかもしれません。

最初からあまり拠点に縛られて仕事するタイプではなかったので、そこから必要な人はどんどん使っていこう、という感じで広がっていったんですね。

長谷川

ええ、あとはやっぱりパフォーマンスですね。一番働きやすい状態が、「1人で働くこと」なのであれば、移動時間がなかったり、よりノイズが少なくて集中できる環境のほうがパフォーマンスが上がるので。

普段コミュニケーションを取るにあたって、こういうふうにweb会議を使用することも多いですか?(このインタビューはzoomを使ったweb会議形式で行なっています)

長谷川

そうですね。かなり。

それは社員同士のやりとりでも、お客様とのやりとりでも?

長谷川

そうですね。どちらかと言えば社員同士が多いですかね。お客様の場合は、ITツールに不慣れな方も多いので、そこはニーズに合わせています。

それはそうですね。もっぱら社員間のやりとりはweb会議のほうが多いですか?実際にリアルで集まってやる会議もあります?

長谷川

基本的に、月曜日に社内会議を行うために全員がオフィスに集まっているので…。割合で言うと6:4ぐらいですかね。4がweb会議のほうで、6がきちんと集まって顔を見合わせての会議。

それ以外の連絡はSlackや社内SNSなどを使って…。

長谷川

はい。

子育て世代が積極的にリモートワークを活用

客先に行っている方以外でリモート対応している方というのは、やっぱり子育て世代が多いですか?

長谷川

子育て世代に限りませんが、お子さんを育てているメンバーの利用は多いと思います。

本日ご出席の皆さんは子育て世代、パパさんなんですよね?

長谷川

全員そうです。

それぞれお子さんはおいくつぐらいですか?

長谷川

上の子が6歳で、真ん中3歳、下0歳。今2カ月半ぐらいですかね、一番下が。

わ、生まれたてですね。

長谷川さんの3人のお子さん達
長谷川

そうなんですよ。

深沢

うちは上が3歳、下が0歳です。

奥宮

うちは1歳です。

なるほど。じゃあ、皆さん、まだ結構お子さんがお小さい時期ですね。そうすると、リモートワークを使うのも、やっぱりお子さんのためにという側面も?

奥宮

私の場合はエンジニアなので、そもそも個人ワークが結構多くて。ほぼコードを書いていて、コミュニケーションはSlackで済ませるという文化ができているので、子育てに限らず、本当によくリモートワークは活用させていただいています。保育園の送り迎えに関しても、共働きで自宅が横浜なので、通勤に1時間かかることを考えるとやっぱり非効率的ですよね。

そうですね、通勤往復考えるとそれだけ業務にかけられる時間も削られますよね。

奥宮

僕のベストパターンは、朝子どもを保育園に預ける、そのまま最寄り駅近くの喫茶店に入り仕事をする。夕方ぐらいまで仕事して、そのまま保育園に迎えに行く。これが最高に効率の良いパターンです。仕事自体はもうパソコン1台あればできるので、集中して仕事ができるぞ!という感じで活用させてもらっています。

今、全体的にお父さん社員でリモートワークをなさっている方もかなり多いですか?

長谷川

今は、社員の中で30%強がいわゆる「パパママ」なのですが、基本的に全員がリモートワークを活用しています。

かなり活用されてますね。それって普段は大体出社して仕事するスタイルだけど、突発的に「ちょっと子どもが急に熱を出したんでリモートワークにします」というような使い方もOKなんですか?

長谷川

もちろんOKです。でも全体的には突発的に使うというより、週1~2回の割合で定期的に使うという形が現状多いですね。

2拠点生活で、自宅で、フレキシブルに…パパさん社員それぞれのリモートワーク

ではリモートワークの使い方についてお1人ずつ伺いたいのですが、みなさんリモートワークする日は、どんなスケジュールでやっていらっしゃいますか?

長谷川

基本的には、朝、幼稚園に連れて行って、家で仕事して、という流れですが、今ちょうど卒業と入学がフルバッティングしていて…。

そういう時期ですね。

長谷川

入学式なんて2~3時間とかじゃないですか。そういう時はもう出社せずに、そこから子どもを家で見ながら仕事をするケースも多いですね。

お子さんが足元にいたりすると、あんまり作業がはかどらなくないですか?

長谷川

ちょうど真ん中の子が、最近パズルに没頭する傾向があるので、その間に例えば1時間の会議をやったり。あと『仮面ライダージオウ』が好きなんで、それを見せてやりながらだったり。

じゃあ、上手にやりくりしながら作業できているんですね。

長谷川

今はそんな感じですね。ただ妻が妊娠中だったときは、突発的に体調が悪くなるタイミングがあったりしましたね。クライアント訪問だとなかなか難しい場合もあるんですけど、社内のミーティングはみんな「リモートにすぐ切り替えてくださいね」なんて言ってくれるので、調整しながらやっていました。

そこでフレキシブルに対応できるのはいいですよね。では続いて深沢さん、1日の流れを教えていただけますか?

深沢

私はリモートワークの8割ぐらいはお客様先や出張ですね。地方のお客様が多いので、全国を営業で回ったり、コンサルティングのフォローに行ったりしています。例えば福島県に行って、お客様の近くの喫茶店で会議をするとか、仕事をするとか。東京のオフィスにいるときはもう1日フルでいるようにしています。月曜日と火曜日はオフィスに詰めていて、あとはリモートワークというパターンが多いですね。 リモートワークに関して残りの2割は自宅なのですが、実は福岡と東京の2拠点生活をしていまして。

そうなんですか。

深沢

そうなんです。家族は福岡におります。私と長谷川のちょっと違うところは、家族がいるところでリモートワークはあまりしないんです。子どもを見る時間はもう子どもだけを見ていて、それが終わったら奥さんに預けてリモートワークの時間を取って、そこで仕事をして会議をして。

深沢さんと息子さん

メリハリ型なんですね。福岡に帰る頻度はどれくらいなんですか?

深沢

週に1回。大体金曜日の夜か土曜日の朝に帰って、月曜日の朝に出社するというのが多いですね。

それは結構大変ですね、体力的に。

深沢

そうですね(笑)。慣れました。もともと出張が多かったので、移動は慣れっこです。

リモートワークがあるからこそ2拠点生活ができるんですね。奥宮さんはいかがですか?

奥宮

僕も家で子どもがいる状態で仕事をするのは、わちゃわちゃしちゃって難しいので、朝、子どもを保育園に預けて、その間近くのファミレスなり喫茶店なりで仕事して、迎えに行ってっていうパターンが多いです。

基本的に毎日、送りからお迎えまで引き受けてる感じですか?

奥宮

普段は2人でやっています。僕が送りで妻が迎え。だけど、奥さんのほうがちょっと夜遅い場合があるので、その場合はお迎えも僕が。なので出社してると通勤時間がかなり無駄になっちゃう印象ですね。

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この記事を書いた人

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土佐光見

リモートワーク研究所研究員・ライター。 webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。