営業だってテレワークできる!〜メリットと活用のコツ

テレワークで営業ってできるの?

ますます高まる「テレワーク機運」。でもテレワークできる職種とできない職種があるのも事実です。その筆頭としてあげられがちな「営業職」。足を使った得意先回りや訪問、顔を見せてなんぼ、という考え方も多く、「とてもテレワークじゃ無理!」と考える方も多いかもしれません。

でも、本当に営業職にテレワークを導入するのは難しいのでしょうか?

営業にテレワークを取り入れるメリット

もし営業にテレワークを導入できたら、どんなメリットが生まれるでしょうか?

1.業務効率化

「直に足を運ぶ」を実践すると、単純に移動時間がかかります。片道30分としても、限られた業務時間の中で1日に訪問できる客先はほんの数件。このほとんどをリモートで行えるとしたら、移動時間も営業活動に充てることができるということです。

リモートで「訪問」する客先を増やしても良いですし、書類作業など残業でこなしていたデスクワークも効率よく進めることができますね。

2.コスト削減

リアルでの訪問が少なくなれば、交通費を削減することができます。さらに事務所を拠点としなくても良くなるなら、光熱費や諸経費もダウン。移動時間を効率よく業務に割り振ることができれば、残業も減らすことができるかもしれません。

3.働き方改革の推進

コストを削減し、時間を効率よく使うことは生産性の向上にも繋がります。残業が減って移動ストレスが軽減されれば、心身の健康やワークライフバランスの改善にもつながるでしょう。働き方の選択肢が増えれば、それだけ労働者のQOLが上がることにもなりますね。

どうやる?テレワークで「営業」

具体的にテレワークで営業をするにはどうすれば良いのでしょうか?

まず最初にweb会議ツールの導入をおすすめします。製品やサービスの説明、商談などもweb会議ツールを通せば、時間や場所を気にせず行うことができます。web会議ツールを通して訪問する習慣がお互いに確立すれば、お客様が感じた疑問や急なトラブルも、すぐに対処することができるようになるでしょう。

同じような手法で何社か集めてセミナーや体験会・質問会などを開くことも可能ですし、必要ならお客様同士の交流の場をセッティングすることもできます。遠くのお客様へのケアもこまめに行うことができるのもオンラインのメリットです。

また、新規開拓等で注目されているのが、メールや電話を使って遠隔で営業活動を行う「インサイドセールス」。時間や場所を選ぶ必要がありませんので、非常に効率的です。

もちろん物理的にお客様の顔を見て話す機会というのも、時に大切なことですが、ある程度テレワーク化することで、グッと効率的になります。

営業をオンライン化することで生産性の高い働き方を実現している企業の事例もぜひご参考に。

テレワーク営業に必要なこと

テレワーク営業を導入し、定着させるためには、ある程度社内の環境を整える必要があります。

1.ツール

web会議ツールやチャットツールは、いつも使うツールをひとつ決めて使いこなせるようにしておきましょう。慣れないお客様にも使い方を教えることができると何事もスムーズに運びます。

2.業務プロセスの整理

どこをテレワークに切り替えるのか、問題が発生した場合はどう対処するのか、今一度業務プロセスを整理し、出来るだけスリム化しておくことが大切です。新しい業務体制は、スタートしてから思わぬ課題が出てくるものです。問題点はひとつひとつ改善していくことも大切ですよ。

3.社内のコミュニケーション

お客様のとのコミュニケーション以上に大切なのが、社内のコミュニケーションです。進捗や方針をチーム内でしっかり共有できるような仕組みづくりをしておくことが必要です。営業に限らずテレワークを導入するなら、コミュニケーションを今以上にしっかりと意識することは、生産性にも大きく関わってきます。

問題が発生した時に、すぐに相談できる雰囲気作りも重要ですよ。

今ある課題を理解し、より効率の良い方法を選択しましょう

「営業をテレワークにすることで、今まで通りの成果が得られるか?」と不安になるかもしれません。しかしテレワークを導入するということは、「新しい手段が増えた」だけであり、根本的に必要な営業スキルは、足を使っていた頃と変わりません。お客様側に戸惑いが生まれてしまうケースも十分に考えられますが、それを払拭するために、今まで以上にコミュニケーションを密にすることも、テレワークであればより容易に行えることなのです。

変わるのは手段だけであるということを周囲に啓蒙することで、よりテレワークは導入しやすくなるでしょう。チームにとって、お客様にとってより効率の良い方法が選択できるように、「テレワーク営業」ぜひご一考ください。

この記事を書いた人

土佐光見

リモートワーク研究所研究員・ライター。 webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。