往復2時間の通勤は首都圏の常識?長すぎる通勤時間がもたらす健康への影響とは

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首都圏の通勤の平均時間は往復約2時間とされています。この時間、みなさんは何をしていますか?どのように感じていますか?この「通勤」、実は私たちのメンタルや身体に大きく影響を及ぼしているのです。

通勤と睡眠不足

睡眠不足
通勤時間が長くなると、必然的にその分他の生活の何処かの時間を削らなければならなくなります。その場合に1番削られやすいのが睡眠時間。そして睡眠時間の短縮は、気がつかないうちに人間の身体に不調をもたらすことになります。一説によると、通勤時間が長い人ほど休日は寝て過ごしてしまう時間が長くなるそう。平日は慢性的な睡眠不足によって疲れをため込み、休日に取り戻そうとダラダラ「寝溜め」をするような状態になってしまい、リフレッシュできずにまた平日を迎え、生活満足度がどんどん低下する…という悪循環を産んでしまうのです。

通勤とストレス

ストレス
日本において「通勤」と言えば、大多数の人は電車での通勤を想像します。フレックスタイム制などが導入されて久しい昨今では、以前に比べて各会社の始業時間にもバリエーションが増えて、時差通勤もかなり可能になりましたが、それでも都心部の朝のラッシュ時には、小さな車両にぎゅうぎゅうに人が詰め込まれて発車する様子が多く見受けられます。運よく座席を確保できればまだ快適ですが、争奪戦に負けてしまうと1時間以上立ちっぱなし…なんて方も多いのではないでしょうか。

通勤時間が増えるごとに人間はストレスを感じ、メンタルにも少しずつダメージを受けることになります。ひとつひとつはチリのように些細なダメージでも、積もり積もればどんどんメンタルを蝕み、仕事やプライベートの満足度をじわじわと低下させることになります。

チューリッヒ大学実証経済研究所教授であるブルーノ・フライ氏は「通勤時間がゼロから22分になった場合の幸福度の低下を相殺するためには、通常、収入が3分の1増える必要がある」という調査結果を示しています。また、彼が2004年に発表した論文(Bruno S. Frey, “Stress That Doesn’t Pay: The Commuting Paradox”(2004))では、1985年から2003年にかけてドイツで行われた幸福度調査を分析し、「長時間の通勤がもたらすストレスの高さは、年収が40%アップしないと割に合わないほどだ」とも論じています。時間を奪われると感じることはそれほどのストレスを生み出すものなのですね。

通勤と運動不足

運動
そして通勤に関する問題としてもうひとつあげておきたいのが「運動不足」です。在宅で仕事をするより通勤すれば、歩いたり駅の階段を昇ったり、何かと動くのではないか?と思う方もいるかもしれません。しかし実際は通勤時間が長い人ほど意識的に運動をする時間は減少する傾向にあるようです。実際通勤時間が長いと、退勤後にジムに通ったり、趣味のスポーツをやろうとする気力が削がれてしまいますね。イギリスの西イングランド大学が、5年以上にわたって、通勤がイギリスの会社員2万6000人以上に与えた影響を分析した調査では(Commuting and wellbeing)、同じ通勤時間でも、徒歩もしくは自転車で通勤する人は、バスや電車通勤の人に比べ、プライベートに対する不満が少ないなどの結論が出ています。通勤に対するストレスはもちろん、ダイレクトに身体を動かす習慣があるかないかということも、メンタルには深く影響するのではないでしょうか?

「窮屈な思いをする」「自分の本意ではなく時間を拘束される」「リラックスできない体勢で長時間その場に留まらなければならない」…通勤という行為からかかるストレスは様々です。通勤時間を読書や勉強に充てたりと有効に活用する向きもありますが、通勤自体を生活から取り除くという選択肢があれば、さらに人生に対する自由度、満足度を高めることができます。

全ての人が通勤しなくてよくなるというのは難しいことですが、リモートワークできる人が増えれば、それだけ交通機関を使う人が少なくなり、通勤しないといけない人の負担も減るのではないでしょうか?

リモートワークと心身の健康は、実は密接に関わっているのです。みなさんもぜひご一考ください。

 
 

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