オーストラリアでテント泊してみた 旅するプログラマー カズさんの生存報告(3)

この企画では旅人プログラマー田中 一紀(通称カズさん)がオーストラリアで3ヶ月に渡って「旅」と「働く」を同時に行うワーケーションに挑戦します。現地からの生の声を日記形式でお伝えいたします。
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現在地

ケアンズからブリスベンに向かっております

2018/12/12 オーストラリアの生活にはお金がかかります

昨日作業していたワーキングスペースからの景色です。

海の中に木が生えていて珍しい景色でした。(何の木だろ?)

こちらにきてから生活リズムが変化し、夜明けとともに起きるという健康的な生活を送っています。

昨日ようやく雨ゾーンを抜けたとご報告しましたが、周りの風景もだいぶ変わってきたようです。雨ゾーンは木々が青々と生い茂っている風景ばかりでしたが、南下するにつれ草原が広がるサバンナのような風景が目の前に広がるようになりました。いよいよカンガルーとご対面か?と期待も高まるところです。

さて、ここでオーストラリアの買い物事情の話を。

オーストラリアは物価が日本に比べて異常に高いです。(というか日本がデフレで異常なのかも)とにかく何を買うにも日本の2〜3倍のお金が必要になります。例を挙げるとこんな感じです。

・ペットボトルの水500ml $3(約¥220)
・コカコーラ缶 $4(約¥350)
・マクドナルドのエッグマックマフィンセット(朝マック) $9(約¥800)
・ガソリン $1.5/ℓ(約¥135)

毎食¥1000越えは当たり前の状態なので毎日財布の中身を擦り減らしながら生活しています…。でも、エネルギー価格が日本とあまり変わらないのに食べ物の値段が高いのはおかしい。(経済学的に購買力平価が不均衡)そんな庶民の味方のスーパーがKマートです。

とりあえずここに来れば日用品は比較的安く手に入ります。車旅に出る前に私はここで1ℓのペットボトル水($2)を数本と食料に困らないように乾き物のお菓子を買い込みました。

ダイソーもありましたが$2.8(¥250)均一で高いです。

また、酒飲みにとっても問題があります。こちらでは日本のように、酒でも飲むかとコンビニ寄って酒買って家で晩酌、とはいかないのです。酒は決まったところでしか入手できず、しかも高い…。だいたい350mlのビールで約$4(¥350くらい)します。ケースで買えば安くなるのですが、24本入りなので旅人には荷物となり負担です。こちらでは飲酒の頻度が下がりそうです、健康には良いですが。

いまだにカンガルーとは出会えず。っていうか、道中見えるのはほとんど牛。。(さすがオージービーフの国)

2018/12/13 天気がいいのでテント泊してみた

昨日は天気が良かったのでテント泊してみました。

昼間かなり暑いのに、明け方はけっこう気温が下がり、寒くて目が覚めました。

ブリスベンへの車旅も終盤にさしかかりました。雨ゾーンを抜けてからは晴天続きで日中は気温30度を超える気候です。照りつける太陽の紫外線が否応無しに肌を刺してきます。

だいぶ車移動に慣れ、周りの景色もあまり代わり映えせずに退屈になってきた感じです。ここまで珍しい生物などの目撃もなく、退屈な時間は自分の世界に没頭し出します。

ここまで牛しかいないということは、「やりやがったな、オーストラリア。カンガルーを牛に変換する技術を開発しやがったな。。」とか、「これはオーストラリアが仕掛けているウォー◯ーを探せならぬ、カンガルーを探せか?牛の群れにカンガルーが隠れてるのか?」などと妄想が膨らんできます。終いには木の切り株や倒木の欠片がカンガルーに見えてきてしまう始末です。やばい、疲れが溜まってきてるな。。

今日はオーストラリアの食事の話。

オーストラリアは国土がでかいので町と町の間が異常に距離が離れている。そんな中、何もない草原のど真ん中とかにBP(ガソリンスタンド)が必ずある。

BPには必ずトイレやシャワーはもちろん、簡易的なコンビニなども備えており、大きなスタンドだとレストランも設置している。

乗用車移動の場合、大きな街ならカフェやPubなどで食事ができるが、車体が大きいトレーラーなどはなかなか停めることができない。そこでトレーラーの運転手の人たちの休憩・食事の場がBPになるようである。自分もBPが提供する食事にかなり世話になったが、価格の割にボリュームがすごく味も悪くない。自分は勝手にBP飯と名前をつけさせてもらって味を楽しませてもらっている。特にトレーラーがたくさん停まっているBPには立ち寄るようにしている。(人気がある)

(写真だと大きさが分かりづらいが、日本のバーガーの倍くらいの大きさ)

近所の人と思われる老夫婦やカップルも車で食事をしにきているのをよく見かけたので、BPのレストランはさながら町の食堂のような感覚なのだろうと思う。ローカルの人たちがどんなものを食べているのか文化を知れるので、オーストラリアに旅行にきたら挑戦してみると良いと思う。

すでにブリスベンまで目と鼻の先まできて、だいぶ都会的になってしまったので、珍しい動物に出会える機会はまた次の機会に。

2018/12/14 オーストラリアのトイレ事情

今日もいつものようにBP飯を食していたところ、なぜかオージーギャルたちが大量に押し寄せてきました。

何事かと建物の裏に回ってみると、なるほどケアンズ行きの長距離バスが停まっていました。ここが長距離バスの休憩所になってたんですね。

自分が5日かけて走ってきた距離をどのくらいの時間かけてケアンズに行くのかしら?運転手さんに聞いたら30時間以上かかるらしい。。ご苦労様です。

今日はトイレ事情の話。

オーストラリアではトイレに困ることはほぼありません。ガソリンスタンドはもちろんロードサイドの公園にも必ずトイレットペーパーが置いてあるトイレが完備されています。(今のところ紙が無くて途方に暮れたことはなし)

こちらがよくある公衆トイレです。こんな感じでオーストラリアのトイレは洋式便座固定一体型で、紙のストックも十二分です。掃除もある程度行き届いていますが、潔癖症の方はウェットティッシュなど持参した方が良いでしょう。

まぁ、ただやはり日本の神器ウォシュレットが…ある訳ないよなぁ…。長年温水で洗われてきたヤワな私のお尻には苦行の毎日です。ただ、ブリスベンに近づくにつれて紙質がかなり良くなってきたのは救いです。(田舎のトイレのゴワゴワの紙に私のお尻は悲鳴を上げてました。。)

さて今回の旅のミッション、相棒をブリスベンに期限内に送り届けるのは完遂できそうです。明日から1週間ブリスベンで部屋を手配したので、しばらく車旅の疲れの癒しとアーバンライフを過ごそうと思います。よって、これにてスットコ珍道中ブリスベン車旅編は終わりとさせていただきます。

ではでは。

2018/12/26 図書館でお仕事

今回はブリスベン滞在編です。

前回までの忙しい車旅から一転、都会でゆっくりと過ごしております。ブリスベンに来てから日本食?にもありつけ、食には困っていない状況です。(中国系か韓国系の偽物日本食が多い)

ブリスベンではワーキングスペースとして主に図書館を利用しています。

オーストラリアの図書館は設備がかなり充実していて、PCに必要な設備がほぼ揃い(拡張用モニターを設置しているところもあり)、机や椅子なども非常に良いものを<揃えていて長時間の作業も全く気にならないくらい居心地が良い場所です。

現地のワーカーも図書館を利用して仕事をしている姿をよく目にします。(暑さから逃れて涼しい場所で仕事をしていのでしょう)

ただ難点は、図書館内では打合せができないことです。その時だけカフェなどに出向き対応していました。(図書館は子供たちが大騒ぎしていることが多く、打合せしても大丈夫かな?と挑戦してみましたが、現地のおじいさんに見事に怒られました。当たり前ですね、大人には厳しいです。)でも作業するにはかなり環境が揃っている印象です。

先週末はブリスベンのお隣の街、ゴールドコーストに足を伸ばしてみました。日本でいうと湘南+熱海みたいな感じなんでしょうか。海はサーファーだらけで、高級そうなリゾートマンションや別荘が海沿いに乱立しています。

きれいでいい街なのですが、正直自分の肌には合わない場所でした。オシャレ過ぎるお金持ちが多そうな街はあまり落ち着けないのです。私。

ということで早々にゴールドコーストを後にし、会いに行ってみました。

そうです、オーストラリアのシンボル、カンガルー&コアラとご対面です。ケアンズからブリスベンの車旅の道中、いくら探しても見つからなかった(見逃してた?)ご本尊たちが街のすぐ郊外でお目にかかれるとは思いませんでした。

ゴールドコーストから車で20分ほどのこの場所は自然保護区だということで、カンガルーとコアラが自然の形のまま保護されている国立公園だそうです。もちろん無料で入場できます。

でもやっぱりなにか違和感を感じます。そうです人間が近づいても全く逃げようとしないのです。いくら野生とはいえ、観光客が日頃から押し寄せている訳ですから、完全に人馴れしてしまっているみたいです。これでは鹿せんべい目当ての奈良公園の鹿と同じで、ありがたみがあまり感じられません。(奈良の人ごめんなさい)

まぁ、でも間近で見れるのは良いです。あれだけ熱望していたご本尊たちとの出会いですので良しとします。まだまだオーストラリア旅は続きますので、本当の野生の動物たちと会える機会があるでしょう。

年末年始はまた車旅を再開です。その様子をまたリポートしようと思います。
ではでは。

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この記事を書いた人

野本 司

リモートワークラボ編集長。株式会社ソニックガーデンに入社する前のインターンシップから現在まで、ずっとリモートワークで働いている。趣味の旅行を兼ねて国内外を飛び回りながら働く生活スタイルをしている。