分身ロボット オリヒメ(OriHime)とは?【価格も紹介】

オリヒメ(OriHime)とは?

OriHimeはインターネット経由でコントロールできる分身ロボット。子育てや単身赴任、入院など、距離や身体的問題によって行きたいところに行けない人の「もう一つの身体」として開発されました。

デザインの大元は、喜怒哀楽様々に見えるという「能面」。このつるりとしたインターフェースに、マイクから聞こえる利用者の声や、感情を表現する豊かなモーションが乗ることで、徐々に利用者本人に見えてくるという、考え抜かれたデザインと、電源を入れてアプリ操作するだけという極めてシンプルな仕様で、誰でもが気軽に使えるツールとして今注目を浴びています。

OriHimeをさらにリモートワーク・テレワークに最適化した「OriHime Biz」や、OriHimeを使って入院や肢体不自由、不登校の子供が自宅や病院から「登校する」ことを支援するプログラム「OriHime教育」の開発など、様々な分野で活躍。最近では、平将明衆議院議員が、事務所での運用を開始し、話題になりました。

オリヒメ(OriHime)の製作者とその思い

OriHimeを製作したのは、株式会社オリィ研究所代表の吉藤健太郎氏。小学5年生からの3年半もの間不登校を体験し、それをもとに対孤独用分身コミュニケーションロボットとしてOriHimeの開発をはじめました。試行錯誤の末、2011年に完成したOriHimeを、多くの人に使ってもらうべく、2012年にオリィ研究所を設立、現在に至ります。

現在、株式会社オリィ研究所は、「身体的問題や距離をコミュニケーションテクノロジ ーの研究開発により克服し、会いたい人に会えて、社会に参加できる未来」を実現する為、孤独の解消を目的としたテクノロジーやプロダクトを開発し続けています。

オリヒメ(OriHime)のカフェ?

OriHimeを使った新たなテレワークの可能性を模索する社会実験として、2018年から「分身ロボットカフェ DAWN」が年に1回(10日間)のペースで開催されています。全国区に住む、それぞれの事情で外出困難なパイロット達が「OriHime」「OriHime-D(全長120cmで走行可能なモデル)」を遠隔操縦し、カフェの接客を行うというもの。この画期的な取り組みは様々なメディアで取り上げられています。

分身ロボットカフェ DAWN

今年の10月の実験を目処に、2020年にはこの分身ロボットカフェを常設店舗にしたいと考えているそう。実現すれば、あらゆる人に社会参加する自由を示す、大きな一歩となりますね。

オリヒメ(OriHime)の価格

OriHimeは使い方や期間、通信機器の有無などにより様々な価格帯があるようですが、単独動作型なら月額40000円〜。数時間や1日といった短期レンタルもあるようです。気になる方はぜひ問い合わせてみてください。

OriHime 見積もりフォーム

リモートワークにはまだまだ大きな可能性が秘められていますね。リモートワークをパソコンで行う場合に便利なツールはこちらでご紹介していますよ。

この記事を書いた人

土佐光見

リモートワーク研究所研究員・ライター。 webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。