リモートワークでもこれまで通りのコミュニケーションスタイルを実現~一般社団法人ユメ・フルサト~

イベント様子_ユメフルサト

青森~岡山まで地域密着型のイベントの企画から運営、またその地域の子どもたちや学生ボランティアのキャリア教育をおこなっている会社、一般社団法人ユメ・フルサト様。創業当初からリモートワークの必要性を感じていた代表の吉田さんは2020年の新型コロナウィルスによる緊急事態宣言発令後、全社員が完全リモートワークに移行しました。

ChatworkやSlackでのコミュニケーションだけでは足りないと思っていたところ、株式会社ソニックガーデン代表の倉貫の著書「リモートチームでうまくいく」の中で紹介されていたRemottyを利用して社内コミュニケーションをとっていくことにしました。社員同士、対インターン生、対学生ボランティアとそれぞれに合ったコミュニケーション方法を上手に行っているお話を代表の吉田さん、社員の中川さんにうかがいました。


吉田 大韋

吉田 大韋よしだ だい

一般社団法人ユメ・フルサト 代表理事
名古屋大学在学中、働きながら1年間海外放浪。帰国後、中退し、28歳で特許業界へ。
Knowledge Partners特許業務法人を立ち上げた後に社会問題に開眼し、ユメフルサト代表理事として専従。
中川 裕之

中川 裕之なかがわ ひろゆき

一般社団法人ユメ・フルサト イベントマネージャー

リモートワークを導入することで、従業員のライフスタイルが変わっても働き続けられる

まずは簡単に事業紹介をお願いします。

吉田

私たちはイベント運営を通して、学生たちやインターン生たちのキャリア教育を行っている組織です。常勤4名とパートタイム1名の計4名の組織で、「こども夢の商店街」という全国のショッピングモールで開催されるイベントを通して、子どもたち、学生ボランティアやインターン生に、働く楽しさを学んでもらっています。また、「こども夢の商店街」を通じて「おむすび通貨」という補完通貨を発行し、その通貨を実社会に流通させることで地域を活性化しています。

自由な働き方のできる会社作り

現在は5名のスタッフで事業をされているということですが、創業当初からリモートワークをされていたんですか?

吉田

元々リモートワークに興味は持っていたのですが、会社としてリモートワークをすることになったのは2年前です。当時入社したスタッフが子育て中のお母さんということで、在宅勤務OKとすることで、柔軟な働き方ができるのではないか?と思ったのが始まりでしたね。また、先ほど事業紹介させていただいた通り、我々はイベント運営をしている組織なので、スタッフ以外に学生ボランティアを多く抱えていて、彼らとのコミュニケーションも必要なんです。なので、在宅勤務OKと言っても、コロナ禍前は社員も事務所に来ることが多く、作業をしながら雑談をして、その中でアイディアを出し合ったり進めていくことが多かったんですよね。

なるほど。最初はどのようにリモートワーク化を進められましたか?

吉田

コロナ禍前はSlackで情報共有しつつ、事務所での対面のコミュニケーションがあったので、特に問題なく業務が回っていたのですが、昨年の3月に緊急事態宣言が出されたことでそれが一切できなくなってしまったんです。これまで何気なく話していた雑談の中で小さい疑問を質問してもらったり、アイディアを共有してもらえていたことがなくなってしまいました。このままじゃまずい!と思っていたときに、ちょうど御社の代表の著書「リモートチームでうまくいく」が期間限定で無料公開されていたので読んでみたんです。

ありがとうございます。

吉田

著書の中で紹介されていた御社のサービス「Remotty」に興味をもって、申し込みをしたんです。

Remottyで社内コミュニケーション、Slackで学生ボランティアとやりとり

Remottyに初めてトライアルされたのは2017年頃だったのですが、あの頃はどういった経緯でご興味をお持ちになったのですか?

吉田

あの当時は学生ボランティアとのコミュニケーションで使ってみようと思ったんです。学生ボランティアと顔写真まで共有するのは少し機能過多という印象で、Slackでやりとりする方針に切り替えたんです。

なるほど。そこから2年ぶりにRemottyに戻ってこられていますが、当時との違いを教えていただけますか?

吉田

やはり毎日コミュニケーションをとらないといけない社員同士では、雑談が不可欠で、学生ボランティアとはSlack、社員同士はRemottyとツール分けたことで、雑談がとても行いやすくなりました。スタッフのゆかさんはずっとつぶやいています(笑)

ユメフルサト_Remotty使用中画面
Remotty 使用中の様子

そうなんですね(笑)実際の事務所でも賑やかそうですね。

吉田

Slackで雑談まで網羅しようとすると、かなりの量のチャンネルができてしまっていたんです。結局、どこで何話したのかっていうのがわからなくなってしまったんです。

変遷期のころ、中川さんはいかがでしたか?

中川

コロナ前もちょくちょく在宅勤務はしていたものの、事務所に行くことも多く、その中で、スタッフ同士雑談しながら仕事を進めていくっていうのが、スタンダードな働き方だったので、完全在宅勤務になった直後は寂しかったですね。孤独感っていうか… 仕事の進みも悪くなったように感じました。

顔が見えることでコミュニケーションもスムーズに

Remotty導入後はいかがでしたか?

吉田

私は以前、試したことがあったので、おおよその使い方は理解していました。

中川さん、初めて操作したときはどんな印象持たれましたか?Remottyは声を掛けやすくするため、パソコンの前にいるときは顔写真が撮られる機能がありますが、撮影されるのには抵抗ありました?(笑)

中川

めちゃくちゃ抵抗ありました(笑)でもわりとすぐに慣れましたね。全員の顔が見えるので、顔写真が映っているときには「話しかけてみよう」っていう思えますし、最近は険しい顔をしているときは、集中モードが伝わっていいかもしれないですね(笑)

なるほど(笑)ちなみに、吉田さん、Remottyを使う上でのルールみたいなものってありますか?

吉田

業務中は起動しておくっていうルールですかね。それと写真共有をオンにしておくことですね。

具体的な利用方法を教えていただけますか?

吉田

うちは繁忙期は並行して8件くらいのイベントの企画を進めていくので、グループ機能(グループチャット機能:公開で作成されたグループであれば、誰でも閲覧・コメントが送りあえる機能)のところで情報をためつつも、席でのチャット(各ユーザーが他ユーザーに通知を出すことなく、自由にコメントを投稿できるスペース)も頻繁に行われます。なので、席でつぶやかれたいいアイディアを採用することも多くありますね。普段はリモートワークをしているので、柔軟な働き方ができていますが、イベント当日は対面でのコミュニケーションがかなりあるので、バランスよく働けていると実感しています。

本日はありがとうございました。

取材後記

リモートワークでも寂しくないと感じるのは、普段から気軽なチャットでの雑談で情報共有をするのもそうですが、ゴールとなるイベント開催当日にお子さんから保護者、学生ボランティア、地域、多くの方々と密に関係を築けることが働き甲斐になっていることが今回のインタビューを通してよく理解できました。

(リモートワークラボ編集部)

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この記事を書いた人

千賀 遼子

株式会社ソニックガーデンの自社サービスRemottyの営業・カスタマーサポートを担当。リモートで働く二児の母。お客様からのお問い合わせ対応の他、ヘルプページの作成やブログの更新を行っている。お客様を楽しませるチャットのレスポンスには定評あり。