Slackユーザーに話題の「分報」どう使う?つぶやきで作るコミュニケーション

「分報」って何?どんなメリットがあるの?

Slackを変則的に使って、チーム運営を円滑にする「分報」についての記事がちょっとバズってます。

これはリモートワークラボでも常々提唱している「雑談」の重要性についてにも大きく関わっています。この「分報」、どんなものなのでしょうか?

雑談がもたらす4つの効果
① アイディアが生まれる
② 離れているメンバー同士でもお互いに声がかけやすくなる
③ ゆるい一体感を持って仕事ができる
④ 有益な情報や学びを共有することができる

全員にチャンネルを与えて自由に呟く「分報」

「分報」は「日報」よりもより細かく、リアルタイムでの「報告」。Slack内で、本来は話題やチームごとに作成する「チャンネル」を個人に割り当て、そこで各自がTwitterのように自由に呟くというものです。

内容はなんでも構いません。「眠い」「足をぶつけた」「天気が良い」などの完全な独り言から、「今このアイディアで詰まってる」「こんな企画を思いついた」「世間ではこの技術が話題らしい」など業務に関わることまで、自分の近況を呟くのです。まさに使い方としてはTwitterですね。

日報よりもコミュニケーションが密になる

そんな風にだらだら個人的なことをわざわざSlackに流してどんなメリットがあるのか?それは「より密なコミュニケーション」です。

1日の終わりに今日の作業をまとめ、問題点などをメンバーや上司に「報告」する体で書く文章は、どこかあらたまってしまいますし、意識的に「無駄」を省こうとします。しかし本当に大事なことはこの日々の「無駄」の中に隠れているもの。特にお互いに直接顔を合わせていないリモートワークには、この「無駄」こそが重要なのです。

同じオフィスで働いていれば、ちょっと隣の独り言を拾ったり、困ったこと、もやもやすることをすぐに近くの誰かに吐き出して共有することができますが、リモートワークではそれが叶いにくいもの。必要事項の連絡をするだけでは、自然とコミュニケーションも少なくなってしまいます。自由気ままなにめいめいが呟く場があれば、そこには自ずとコミュニケーションが生まれてきます。

なんでも自由に発信できる→抱えている問題や学びを広く共有できる

「分報」を上手に使いこなすコツは、とにかく「自由に」呟くこと。まとまらないアイディアでも、消化しきれない気持ちでも「読んでわかる文章にする」必要はないのです。その場の衝動でどんどん言葉を投下していけば、誰かに響くもの。もちろん明確に「困ってます!どなたか!」と叫ぶのも大事です。些細なことでも共有し、会話していけば、問題がなんなのか明確になることもありますし、アイディアが成長していくことにも繋がります。離れているチームメンバー同士、または上司に対しても、進捗や学びを積極的に共有できますし、自己をアピールすることにも繋がります。

「分報」は、リモートワークのコミュニケーションとして非常に有効ですし、また呟きから人物像を形作ったり、信頼関係を結んだりする役割も果たすことができます。

分報を取り入れたいならRemottyがおすすめ!

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さて、「分報」の発端はSlackですが、これに値する機能が盛り込まれているのが「Remotty」です。個人チャンネルを作成しなくとも、個人の呟きが右側のタイムラインに随時流れているという仕様。Slackの個人チャンネルは、1人ずつクリックして見に行かなければなりませんが、Remottyならみんなの呟きが、まさにリアルタイムでタイムラインにどんどん流れてくるのです。

もちろん返信や会話も感覚的にこなすことができ、物理オフィス内の「ざわざわ」をweb上で限りなく再現しています。これなら、チームメンバーがバラバラの土地で働いていても、自然なコミュニケーションが生まれますね。

「アピール力」はコミュニケーションと作業効率を向上させる

多様な働き方が求められる時代、リモートワークはこれからもっと普及していく働き方になるでしょう。しかしそれに合わせて、コミュニケーションにも変容が求められます。今まで物理オフィス内で「なんとなく」で済んでいたことを、個人がはっきりとアピールしていくことで補っていかなければなりません。

自分の成果や目標について、きちんとした文書やデータを作成して示すことも大切ですが、日々の細かい「アピール力」は、リモートワークでのコミュニケーションを密にし、チームの結束を高め、作業効率を向上させます。そのために注目される「分報」、ぜひ活用することをおすすめします。

オフィスワークでは自然に発生している些細なコミュニケーション。リモートワークになってもその習慣は失わないように意識することが大切です。コミュニケーションの密度は「変えない」ことがより良いリモートワークに繋がります。詳しくは次の記事で!
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この記事を書いた人

土佐光見

リモートワーク研究所研究員・ライター。 webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。