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第1回から読む
徳島サテライトの最初立ち上げはどういう感じで立ち上げられたんですか?
徳島は、この竹内さんが。自分でしゃべってくれたほうがいいよね(笑)。いるんだから。
はい。私が、以前に徳島で別の会社に勤めていまして、その会社をいくつかの事情で辞めたんですね。子どもが産まれるっていう理由もあって、ずっと徳島にいたいと思うようになっていたので。
確かに、子どもさんが産まれるタイミングで住む場所のことを考える人は多いですよね。
それで次の会社を探していたときに、神山でサテライトオフィスの実験をやっていたダンクソフトと知り合って、これならリモートでも雇ってもらえる可能性があるんじゃないかなということで、社長の星野にもう面談というか直談判というか会いに行って「徳島で働きたいんで雇ってください」と。
すごい。前例はなかったわけですね。
そう、徳島の神山でサテライトの実験はしていたんですよ。ただし常駐じゃなくて非常駐で。だからリゾート的な使い方とか、当時は東京のリスク回避のための実験をしに行こうねっていうぐらいの感覚でいたんですけど、この人は「勤めたい」「神山は嫌だから市内がいい」って言うので、市内でオフィスを探して、最初にこの人が1人だけ徳島にっていう形でスタートしました。
運がよかったというか、タイミングがよかったんですね。
タイミングは、そこしかないですよね。
お互いによかったというか。
そう。だから、この人は、もうちょっとたったら、どっか決まっちゃってたかもしれなかったと思いますね。ITに勤めているからって、まだまだこういう働き方は普通じゃないじゃないですか。そういう意味ではよかったです。それが2011年。
でも、そのときはまだ今のようなリモートワーク主体じゃなかったですね?
ツール的にはこれの手前の段階。でも常時接続はしてなかったですね。繋ぐのは、その都度都度でした。
そうですね。常時接続はしていなくて、チームの定例みたいなのは週1であって、そこで「何をやろうね」とか進捗管理はした上で、あとは自分のほうで粛々と作業を進めて、何か詰まったらビデオ会議で先輩を呼び出して相談してたっていう。ポイントポイントでつないでいたっていう状態ですね。
竹内さんは、それまでリモートワークをしてなかったんですよね?
そうです。リモートワークは一切していなかったです。
初体験でやりにくくなかったですか?戸惑いは?
戸惑いは最初のほうはやっぱり多少はありましたね。コミュニケーションも円滑じゃないし、あと東京側の人も正社員を遠隔地でっていう経験はなかったので議事録で残す習慣も少なくて、東京側で口頭で話をされた仕様があって困ったり。
今はもう、そういうのは解消されましたか?
そうですね。今は、僕の所属している開発チームでは東京側が4名、あと徳島側が3名、高知1名っていう、もう半々に近い状態なので、基本的に現地で仕様相談して、その場だけで議事録が残っていないというのはないですね。
なるほど。じゃあ、もう口頭でやるよりも議事録をちゃんと残すという。
かなり改善されたので今はだいぶやりやすいです。
うまく他の会社もリモートワークをする工夫とかありますか?
しょうもないつぶやきだとか、世間話でもなんでもいいんで、そういう雑談ができる場として、チームチャットも併用しています。
それは開発チームの中だけでチャットを使っているという?
チャットに関しては、開発チームだけですね。全社でやっているのは、ビデオの常時接続をしましょうっていうのと、あとツールで課題とかタスク管理をしましょうっていうのは、他のチームでも結構使い始めている状態です。
全社的に見るとダンクソフトさんのコミュニケーション基盤としては何が?
いろいろ外に出ている人もいるので、一番多いのがやっぱりメールかもしれないですけどね。
インフラはまだメールですね。
でも、バーチャル会議室でやってもらっている人たちは、やっぱりチャットから始まるっていうのが多いですね。
なるほど。
こうしてバーチャル会議室で見えている状態であれば、「ちょっといいですか?」っていう形で声をかけるんですけど、そうじゃなくて、見えてないような状態のときはチャットになることが多いです。
いろいろなツールを駆使されていますが、やっぱりツールが使える環境が用意されているのが、大事という感じですね。
そうですね。ツールはもちろん大事で、でもやっぱりツールを使う文化とか習慣ですかね。最初はやっぱりツールがあってもなかなかみんな記録しなかったりとかが多かったと思います。徐々に改善されてるかなと。
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