今話題のフルリモートとは?〜実現に必要なものから実例まで一挙解説!

フルリモートとは何か?

フルリモートとは、「フル(全て)リモートワーク」のこと

フルリモートとは、「フル(全て)リモートワーク」のこと。オフィスには全く出社せずに、自宅など任意の場所でお仕事をする状態を指しています。

「テレワーク」「リモートワーク」「在宅勤務」と決定的に違う点は、出社が前提にないというところ。フルリモートで働く人は、会社に所属していても基本的に拠点が自宅やその他任意の場所となります。逆に言えば、労働環境が自分の手元で全て整っている状態でないとフルリモート勤務はできないということですね。リモートワークが急速に普及する昨今、このフルリモートという働き方にも注目が集まっています。

今回は、このフルリモートの利点や実現のために何が必要か、また実際にフルリモートで働く人の声など、フルリモート化に役立つ情報をお届けします。


フルリモートの利点

フルリモート、利点がたくさんあります。

①移動費用がかからない

フルリモートの場合、当然毎日の通勤費用や定期的な出張費などはかからないことになります。リモートでの対応が原則ですので、接待や客先の訪問などの経費も大幅に削減できるはず。来客のための場所の準備や費用もかからなくなりますね。

②事務所がなくても良い

もしチーム全体、ひいては会社全体がフルリモートになれば、事務所の維持が必須ではなくなります。オフィス出社を基本にしていると、社員が増えるごとに新たに広い場所を探して引っ越しをしたりする必要がありますが、フルリモートならこの手間は丸ごと省けることに。さらに、社員全員がデスクを置ける広さや、全員に便利なアクセスを考える必要もありませんので、事務所の設置費用もかなり抑えられますね。

③雇用の幅が広い

フルリモート最大の利点と言っていいのが雇用の幅です。オンラインで仕事できる環境を整えられるなら、遠く離れた場所同士でも、事情があって家から出るのが困難な人でも、一緒に働くことができます。

④自分の好きな場所で働ける

自分で自分の作業環境をカスタマイズできるのはとても魅力的な特徴。何を快適に感じるか、どんなリズムで仕事するのが自分に合っているのか、探しながら環境を整えていくのも楽しい経験です。事務所までの通勤時間や客先をまわることを考えなくても良いので、思い切って田舎暮らしや海外暮らしを選択することも自由。あちこち旅行しながらワーケーションだって可能です。


フルリモートにするには何が必要か?

事務所以外でお仕事が完結する環境が必要ですね。


①コミュニケーションツール

フルリモートで働くには、基本的にはwebを介してコミュニケーションできるようにするのが便利です。話題ごとにスレッドが立てられて、すぐにログが追えるテキストチャットツールと、web会議ツールは必須。その他、資料を共有できるクラウドサービスや、誰が何をしているのかが分かり易い勤怠管理ツールなどもあるとなお良し。全てがパッケージされ、web上にオフィスを構築してくれる仮想オフィスツールもおすすめです。


②強固な信頼関係

チームにおける信頼関係の必要性は、リモートでもオフィスでも同じですが、「常に離れた場所で仕事する」「目の前にいない」ということで、コミュニケーションがすれ違ってしまうリスクが高まります。「積極的に雑談する」「進捗は逐一報告する」「相談(発言)しやすい雰囲気を作る」など細かくコミュニケーションできる機会を設け、信頼関係を構築する努力をしましょう。


③セルフマネジメント力

場所に関係なく適切に周囲とコミュニケーションしつつ仕事を進捗させるためには、自分自身に対するマネジメントは欠かせません。メンバー同士が離れていて、ある程度それぞれに業務の裁量を任せなければならない状況なら、セルフマネジメント力を育てることでよりチームの生産性も信頼関係も強固なものになります。

上司は、持っている仕事と自分を客観視してコントロールできるよう部下を手助けしてあげてください。セルフマネジメントはすぐに身につくものではありませんが、誰でも方法を学んで実践することができるものです。少しずつでも良いので意識すると良いですよ。

リモートワーク時代を生き抜くためのセルフマネジメントのスキルと思考法(その1)「時間からスタート」「タスクばらし」「そもそも思考」

リモートワークが非常に注目されるようになって、よく聞かれることの一つが「リモートワークに向く人/向かない人は?」です。

フルリモートに適した職種とは?

やっぱりプログラマやエンジニアは筆頭に上がります。

現場に出て直に物を触る必要のある仕事、お店をディスプレイしたり物を運んだりする必要のある仕事はどうしてもフルリモートは難しくなりますね。個人では買えない高価な機材を必要とする仕事もフルリモートには不向き。向いている職種の条件としては以下の3つです。

  1. 成果物やデータをオンラインで共有できる
  2. 現場に出向く必要がない
  3. リアルなコミュニケーションが必要ない

データを成果物とするマーケティングやシステムエンジニア、プログラマ、web媒体を主力とするイラストレーターやデザイナー、リサーチ業務や資料作成などの事務が比較的向いているようです。また、電子契約書やweb管理システムが整備されているなら、経理業務や秘書もフルリモートで対応することができそうです。実際、オンライン秘書やプロアシスタント、リサーチ代行やオンライン事務の派遣を行う会社もありますね。

フルリモートの求人ってある?

フルリモートの求人、着実に増えているんですよ。

コロナ禍で定着傾向にあるリモートワークのおかげで、各求人サイトや転職エージェントにも「リモートワーク」「フルリモート」の項目が追加されるようになりました。リモートワークの求人だけを集めたサイトも登場しています。社会的にもリモートワークの地位が上がってきていますので、働きたい会社に「フルリモートの社員はいますか?」と聞いてみても良いと思いますよ。

以下は特にフルリモートの求人も探しやすいサイトです。ぜひご参考に。

Reworker

indeed

Wantedly

フルリモートの会社実例集

リモートワークラボでは、リモートワークに積極的な会社へインタビューを行っています。その中から特にフルリモートの実例がある会社をピックアップ。どれも個性的で面白いインタビューばかりです。

視野に入れておいて損はない!フルリモートという働き方

今すぐにじゃなくてもいい、少しずつでも準備しておいて損はありませんよ。

場所を選ばず、また固定費などを削減して働けるフルリモートは非常に魅力的な働き方。災害やライフステージの変化にも強く、コロナ禍を経たこれからの時代にも適していると言えます。もちろんフルリモートを可能にするための環境づくりには一定の労力が必要になりますが、いざという時のために視野に入れておいて損はありません。

リモートワークラボでは、もちろんフルリモート化へのご相談も受け付けています。お気軽にご連絡くださいね。

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この記事を書いた人

土佐光見

リモートワーク研究所研究員・ライター。 webショップの企画運営、web制作、ディスクリプションライティングを経験し、フリーランスに。リモートで働く二児の母。趣味は読書、観劇、俳句。